ホルヘ・リナレス×ワシル・ロマチェンコ

石井の小部屋ふぁいなるをご覧の皆様こんにちは。

小部屋管理人の石井です。

先日ラスベガスにて行われたボクシングのスーパーファイトについてお送りします。

WBA世界ライト級タイトルマッチ
ホルヘ・リナレス×ワシル・ロマチェンコ

ホルヘ・リナレスは祖国ベネズエラを離れ、17歳より日本で生活し、プロボクシングの土壌は日本で育まれたと言っても過言ではありません。
よって、日本のボクシングファンには非常に馴染みが深く、そのスピードあふれるボクシングで非常に人気を博しております。
一方、挑戦者であるワシル・ロマチェンコはオリンピックを2連覇。プロ3戦目にて世界チャンピオンになり、7戦目では2階級制覇、今回の試合でも世界記録となる12戦目にして3階級制覇に挑戦する超ハイテクボクサー。

この一戦は世界中のボクシングファンが待ち望んだスーパーファイトとして注目されましたが、実際に行われた試合は予想以上の凄い試合となりました。

戦前の私の予想では、判定ならロマチェンコの勝ち。KOならリナレスの勝ち。
個人的には15年ほど活躍を目の当たりにしているリナレスを応援しました。

この日は、WOWOWで生中継が行われ、珍しく休みであった私はテレビの前にかじりつき、瞬きも忘れるほど集中して試合を観戦しました。

満員のマディソン・スクエア・ガーデンにて対峙した両者。プロ中のプロであるためコンディションは共に抜群に仕上げてきた印象を受けました。

ゴング開始と当時に驚いたのは両者の距離。予想以上に接近しておりました。
ロマチェンコが積極的に仕掛け、半歩踏み込めばまともに当たる位置を保ち続けておりました。これはリーチの長いリナレスに対して懐に飛び込むという作戦だったのでしょうが、抜群の防御勘があるロマチェンコだから可能だった距離、立ち位置でした。
ロマチェンコが積極的に仕掛け、リナレスがリング上をサークリングしながらスピードのあるコンビネーションで迎え撃つという展開でした。
下の階級から上がってきたロマチェンコの体の大きさには驚きました。
リナレスと同等、またはそれ以上の体に見えるほどしっかりとした肉体を作り上げておりました。

ロマチェンコの方は、得意である細かいパンチを多用。サウスポースタイルからのショートのジャブを連打、距離を詰めて上下に打ち分けるコンビネーションを終始放ちながらひたすら距離を詰めており、リナレスは多彩な足さばきでサウスポーの左側へと回り様々な角度をからロング、ショートのアッパーを繰り出しており、これはサウスポーに対して一つの作戦だったのではないかと見ました。
(右対左の場合、相手のボディが普段より近くにあるため、その場所もうまく狙っていた)
リナレスが随所に見せる高速のコンビネーションはまさに芸術。あれほど速くしなやかなパンチを連続して打てる選手が世界に何人いるでしょうか。

一切、集中を欠くことのできない緊迫した展開が続きましたが、随所に見られる両者のポジション移動、駆け引き、ディフェンス技術、スピードのあるコンビネーション等、すでに本年のベストマッチと言えるほどハイレベルな攻防が続きました。

3Rロマチェンコがさらに距離を掌握。予想しておりましたが、その学習能力の高さはさすが。
ロマチェンコが一切の力みが無く軽いパンチをしつこく打ち、リナレスがロングのアッパーを合わせるシーンがありました。このアッパーもスピードタイミングなど超一級品。世界中のボクシング関係者も勉強したパンチではないでしょうか。

瞬きも惜しいハイスピードの攻防が続きましたが、ロマチェンコが少しづつペースを握っていく展開へと変化が見え始めました。

集中は切らさず、センスのある攻撃で応戦するリナレスですが少しずつ被弾し、顔の腫れも目立つようになってきました。

時折、強いパンチで応戦しますが、この展開が後半に向けて悪い方向へ向かいそうな予感が漂い始めた6Rリナレスの放った右ストレートが真正面からロマチェンコの顔面をとらえ、なんと!ロマチェンコがまともにダウン!
あの男がリングに尻もちをついている姿なんて夢のようです。これ以上ないくらい抜群のタイミングで放たれたパンチでした。
このラウンドは残りが13秒しかなくロマチェンコが立ち上がりすぐにゴングが鳴りました。
7R、8Rはダメージがあるロマチェンコがうまく流し回復に努めており、軽いパンチを当てながら体を休ませるあたりはさすがでした。

その後、リナレスの腫れもより大きくなり出血もみられ、回復したロマチェンコがペースを完全に自分の物へと取り戻しました。

むかえた10R、疲労も見えるリナレスに対し顔面への軽い連打を放ち、ガードを上げさせてからボディに強烈な一撃を放ち、たまらずリナレスダウン。

テンカウントでもリナレスは立ち上がることが出来ず、ロマチェンコがその時点で新チャンピオンをなったのでした。
リナレスはずっと集中を切らさず苦しい展開が続いていたため、そのパンチは想像をはるかに超えるほど効いてしまったようです。

残念でしたが、ボクシングファンとしてこれほどレベルの高い試合を生中継で見れたことを幸せに感じ、両者の攻防に感動しました。

リナレスの今後は解りませんが、まずはしっかり休んで欲しいと思います。

これでロマチェンコの時代はまだまだ続きそうです。
試合前に村田が「リナレスが止められなければ、誰も止められない」とコメントしておりましたが、その通り!これは誰が止めるのでしょう!

しかし、ボクシングというのは面白いもので、このあたりのクラスにはテレンス・クロフォード、マイキー・ガルシアという超ド級のスター選手がいるので、この辺りと三つ巴の対決になっていけばファンとしてはたまりません。

いやー。良いもの見ました。

プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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