驚異の瞬間 その①

こんにちは。
小部屋管理人の石井です。

皆様も長いこと人生を送っていれば記憶に残る印象的な場面に、一度くらいは遭遇した事があるのではないでしょうか。

今回は、私が遭遇した「驚異の瞬間」をお届けします。
と言っても、これを面白いと感じたのは、この話の主人公であるMR君の独特なキャラクターがあっての事だと思います。

ボクシングジムに通っていたある日。
まったりとした午後で、ジムには私を含め練習生が3人しかいませんでした。

まあ、昼間のボクシングジムなんてこんな感じです。
プロ志望、またはプロ選手は仕事の都合などで、夕方くらいからジムに集まるのです。

その時、のんびりとした雰囲気を打ち破るかのように会長が一言「そこの二人、スパーリングやりなよ!」
指名されたのは、他のジムから移籍してきたプロ志望のAK。
もう一人は謎の男MR。

謎の男MRですが、この時、始めて姿を目撃しました。
身長は小柄で色白、肩のあたりの筋肉が見事に盛り上がっており、体中からみなぎる底知れぬパワーを感じました。
ぱっと見は、とても大人しいのですが、野獣のような目がギラギラとしており、印象的に残ったのを覚えております。

私がMRにスパーリング用のグローブを装着し、ヘッドギアを被せると小さな声で「有難うございます」と呟きました。

リングに上がった二人は、身長、体重もほぼ同じ。

世界チャンピオンを輩出している名門ジムから移籍してきたAKは接近戦を好むインファイター。
それに対しスタイル、強さも全く未知数のMR。

何故だか解りませんが、MRに期待してしまう私がいるのでした。

さあ、3分3ラウンドのスパーリングが始まります!

序盤は静かな立ち上がりでした。
少し離れた距離で様子を伺いながらジャブを数発交換する両者。
かなりの長い時間、見合った状態が続いたため、会長が「お互いにもっと手を出して!」
と言った途端。

AKがジャブからワンツーのコンビネーションを放ち距離を縮めると、体ごとMRをコーナーに押し込み、雨あられの連打を打ち始めたのです。

ガードを固めながらも数発は被弾したMRですが、クリンチしてAKをホールドすると、相撲のように体を入れ替え、AKの体をコーナーに突き飛ばしたのでした。
その、見事な体勢の入れ替えに会長も思わず「おっ!MR良いぞ!」

今度はAKがコーナーを背負う形となり、MRの猛攻が始まったのです。
AKに負けずとも劣らない手数で連打を放つMRですが、そのコンビネーションは独特なのです。
通常、このレベル(デビュー前〜4回戦くらい)であれば、顔ばかり狙い打ちしてしまうのですが(俗に言うヘッドハンター)
MRはボディを滅茶苦茶に打ちまくるのです。
その打ち方は、両サイドから左、右、左、右とアッパーでサイドのボディを叩きまくるのですが、左右の繋ぎが悪く、当たり方もナックルの部分が当たったり当たらなかったりと何とも不格好なのです。 
しかし、ダメージを与えている事は間違いないため、AKも体を折り曲げ、たまらずクリンチ。

クリンチ後、リング中央で数発のジャブを打ち合うと1Rは終了。

実力伯仲の二人
どうなってしまうのか!!
(ガチンコファイトクラブ風に)

続く。

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プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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