名盤はいかに生まれるか

皆様こんにちは。
小部屋管理人の石井です。

今回のテーマはジャズの名盤が名盤と称されることについて私なりの考えを投稿させていただきます。

ジャズを演奏する人物では、マイルス・デイビスが好きだと再三お伝えしておりますが、そもそもマイルスと言えば、ジャズという枠などをはるかに超越した世界を持っておりますので、マイルス=ジャズではなく、マイルス・デイビスというジャンルが存在すると捉えて良いと思います。

それはさて置き、世の中に多く存在する「名盤を紹介する本」が本日のテーマです。

まず、名盤という定義はいったいどこの誰が決めつけてしまうのでしょうか?
確かに、様々なアルバムを聴いたうえで自分なりに判断してもビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デヴィー」やマイルスの「カインド・オブ・ブルー」等、名盤と呼ぶにふさわしいと思いますが、名盤と称されていても全く理解できない作品も多数あるのではないでしょうか。


↑クールの誕生

例えば、マイルスのBIRTH OF THE COOL「クールの誕生」ですが、どこが名盤なんだ?マイルスにしてはたいして面白くないと私なりに考えていたところ、著書「マイルスを聞け」でもおなじみ中山康樹さんはしっかり「世の評論家たちはこれを本当に名盤だと思っているのか?」みたいなことを述べておりました。
さすがです!


ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デヴィー」
↑こういうのまさに名盤と言うのでしょう


↑100年に1枚のアルバムマイルスの「カインド・オブ・ブルー」

ジャズなどを聞き始めた学生の頃、どんなものを聞いてよいか解らず、名盤の解説書などを中心にCDを買い漁ってみたりもしました。
当時は名盤なんだから名盤であり、良いのだろう!
これを良いと思わないのは自分の理解力が足りないからだと思い込んでおりました。
若いですね。
しかし、その頃より20年ほど経過し、ふと名盤は果たして名盤と言えるのか?と疑問を抱くようになりました。

きっかけは、某楽器屋に所属していた数年前、お客様より「石井さん、ジャズ好きでしょうから、この本を差し上げます」と言っていただいた本がジャズの名盤について書かれた本でした。

しかも、その本の作者は超有名小説家で、海外でも多数の翻訳作品が出版されているほど。

なんとなく読んでみると私の中で?マークばかり・・・

そして、こういった本が名盤を生み出してしまうのだろうと率直に感じました。

この本の中に掲載されているいくつかのアルバム(まともなやつも少しありましたが)というか捉え方はとても名盤とはいい難く、著者の感性は理解不能でした。

しかし、無名の一個人である私が名盤と言うのと、その超有名小説家が名盤と言うのでは、どう考えても後者のほうが名盤を生み出す事になるでしょう。
その本を読んだ、ジャズを聞いたことが無く、何も知らない人々は素直にそれを名盤だと思い込んでしまうわけです。無理も無い事ですがなんとも恐ろしいお話ではありませんか。

これは、そのむかし日本でも実際に使用されていた薬「パロチン」にまつわるお話を思い出します。

それは、こんなお話で・・・

【パロチン、正式には「唾液腺ホルモン」という。東大名誉教授の某博士が発見し、一時はクル病とか関節炎あるいは白内障の特効薬として大量に使われていた。某博士はこの功績も含めて昭和19年に帝国学士院恩賜賞、昭和32年に文化勲章まで受賞している。ところが平成3年になって厚生省が「この薬は有用性が認められない」(すなわち効かない)として製造販売の中止を命じた。このことをいわゆる三大氏で取り上げたのは毎日新聞だけであったが、同3月8日付けの朝刊にしっかりと報じられている】

そうです!

権威のある方が「これは薬だ!」と言ってしまえば水も薬になるのです!(もちろんここまで単純ではないでしょうけど・・・)

というわけで、音楽においても権威のある、または権威がありそうな人(先述した人なんて小説家)が名盤だと言えば、その時点で名盤が誕生してしまうわけです。

ちゃんちゃんら可笑しいですね。
臍で茶を沸かすとはまさにこれ。

というわけで、名盤を記した本には皆様もご用心ください。


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プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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