天国に結ぶ恋

小部屋ファンの皆様こんにちは。
小部屋管理人の石井です。
先日、「元祖のバラバラ事件は・・・」という投稿にて、昭和7年に起こった猟奇事件を取り上げたところ、ごく一部の読者の方からご好評の声を頂きましたので、同じ年に起こった印象的な事件をご紹介させていただきます。

昭和7年5月、神奈川県大磯町の松林にて男女の心中死体が発見されました。
男性は慶應義塾大学の制服をまとっており女性は和服姿の美人。二人は服毒自殺を図っていた模様。
二人の身なりが上流階級出身である事を示していた為県警は捜査を開始。
身元はすぐに判明したのでした。

男性は東京都の華族出身の24歳。
女性は静岡の名家出身の22歳。

女性の両親が男性との交際に反対していた為、家出をして心中を図ったのでした。
この頃は土葬の習慣も多く残っておりましたから町内のお寺に二人の遺体は無縁仏として埋葬されました。

まあ、ここまでは、悲哀ゆえの心中という図式が成り立ちますが、実はここから先が問題なのです・・・

翌朝、寺の住職が線香をあげようとしたところ、女性を埋葬した部分の土が荒らされている事に気がつき、すぐに調べたところ、なんと!女性の遺体が消失していたのです・・・
墓の周辺には女性の衣類が散乱しており、これにより心中事件は遺体が盗まれるという不気味な事件へ変容してしまったのです。

あたりは大騒ぎとなり、警察は一斉捜査を開始。
あくる日、墓地より300mほど離れた海岸にある小屋の砂地から女性の遺体が発見され、後に火葬場の職員が警察に逮捕されたのでした。

解剖により女性の遺体は綺麗だった(要するに処女であった)ため、プラトニックな純愛悲話として、当時多くのマスコミが大磯に大挙し連日TVで取り上げたそうです。

↑当時の新聞の見出し

この心中を題材にした映画「天国に結ぶ恋」が事件のわずか一ヵ月後に配給され大ヒット。
しかし、これをきっかけに心中までもが流行ってしまうという悲しいブームが起こり、この年だけで二人が亡くなった坂田山にて20組ものカップルが心中。昭和10年までにはこの地で延べ200人もの人が命を絶ったそうです。

本来、心中事件に対して、この時代の世相もあり死者に対してはあまり同情などされないような風潮があったようですが”プラトニックを貫いた”さらに”遺体が消失した”という猟奇的な要素が加わり、後世に記憶される心中事件となってしまったようですね。

皆様も想像してみてください・・・

全裸の美女の遺体を抱えた男が夜の大磯海岸を歩いている姿を・・・

まるで江戸川乱歩が描く幻想的な小説のようです。




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プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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