みんなの大部屋
本気の無駄話を不定期にお送りします。
ジム・ジャームッシュ監督作品
こんにちは。土曜のありこです。
前回他の映画の話をした際にも書いた繰り返しになってしまいますが、ハリウッド好きの方やガチャーン!ドッカーン!!と言う感じの映画が好みのシネコン常連の方は、私とは感性が真反対なので本日の投稿閲覧はスルーしてくださいませ。
「映画の日」を含む週とあり、今週は4本も観に行きましたが、ジム・ジャームッシュ監督の新作『パターソン』が個人的には一番グッときました。演出がやり過ぎていなくて、押し付けがましくない自然なところが良いです。観終わった後、身体中の細胞がふわっとした幸福感で膨張している感じがしました。淡々と繰り返される日常。街や部屋の素敵な色合いや構図、憎めない犬の嫉妬と、小さなバー、静かなジャズ。
主人公は毎日だいたい同じ時間に起き仕事に出掛けますが、バスの乗客が交わす会話は全く種類の違うもの。この部分だけは、ちょっとした群像劇の序章シーンのようでした。車窓はこれまたちょっとしたロードムービーのよう。同監督名作の一つ『Night On Earth(邦題:ナイト・オン・ザ・プラネット)』を彷彿とさせる雰囲気でもありました。
同棲している彼女から双子を産む夢を見た…なんて話をされたことで、要所要所に老若男女いろんな双子が何かを暗示するように登場します。それがまた、なんとも可愛い。
バーの壁にイギー・ポップの写真…1週遅れてまさに本日公開となったもう一つのジム・ジャームッシュ監督作品『ギミー・デンジャー』と繋がるシーンです。よくある手法ですが、もれなくファンの心をくすぐります。
そして犬の演技力が、なかなかのものでした。
------------------------
この監督の作品は静かでそこはかとない表現が存在し、音楽や構図、世界観が好きなのでほとんど全て観ています。私の周りの方々はもっと詳しいとは思いますが、個人的なベスト5を並べてみると…音楽をトム・ウェイツが担当した『ナイト・オン・ザ・プラネット』は世界5都市でのタクシードライブの短編集のような映画で、1つの国ごとのストーリーを1つずつ寝る前に観るのが好きだった時期がありました。↓『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』はタンジールへ行きたくなり、この映画の影響で1曲、世界中を船旅する妄想曲を作ってしまいました。↓ニール・ヤングが音楽を担当した『DEAD MAN』はあえてモノクロ、物語の設定もストイックで、静かな中にハッとさせられる場面がいくつかありました。↓『Coffee and Cigarettes』もモノクロ、コーヒーとたばこのほろ苦い深い味わい、カップがテーブルに置かれる音、憎まれ口をたたきあったり冗談を言って語らう人たち…これもテーマのある短編集のような作りで、白黒を逆手に取ったような大きなギンガムチェックのテーブルクロスはしばらく記憶に残りました。↓そして、観に行ったばかりの『パターソン』が5本の指の1つ入ってくるかなーと思っています!
------------------------
昨晩は渋谷で2本(フランス・ベルギー映画の『ロスト・イン・パリ』とフィリピン映画の『ローサは密告された』)観に行った後、BARノース・マリン・ドライブへ寄り道してジム・ジャームッシュ話をしていたところ、マスターが同監督の『ダウン・バイ・ロー』をその場でプロジェクターから映してくれ、丸々1本鑑賞させていただきました。
したがって…ついつい
深酒となりました(笑)。
楽しい金曜の夜!
海馬が小さくなっている今日この頃、観たことのある映画も全然覚えておらず、改めて新鮮な気持ちで鑑賞できました。
ザ・ストゥージズやイギー・ポップのファンではありませんが、『ギミー・デンジャー』は観に行こうと思っています。初公開がなんとロシアだったそうで…笑。それでは、繰り返される一週間が「日・祝・祝・祝・祝・祝・土」だったら幸せなのになぁ~という気持ちを込めて、今日はこの動画をリンクして終わります。
PR
プロフィール
HN:
性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ
を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ
を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)
最新記事
(09/20)
(09/06)
(08/28)
(07/26)
(07/03)