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台湾映画

こんにちは、土曜のありこです。
気分を出すためにただいま凍頂烏龍茶を飲んでおります。

本日私は、エドワード・ヤン監督没後10周年記念の『台北ストーリー』(80年代の作品)を観て来たのです。
感情表現が分かりやすく典型的な外弁慶ツンデレ女性と、朴訥として人が良すぎて損するばかりだけど相手を絶対に見捨てない男性。
生活の匂いがして来そうな雰囲気。
全編に漂うそこはかとない倦怠感。
これ以上書くとうっかりネタバレをポロリしそうなのでやめておきます、笑。

エドワード・ヤン監督の作品は他に『ヤンヤン夏の思い出』が大好きだし、主人公の相手役や製作脚本を手がけたホウ・シャオシェンの監督作品では『非情城市』『恋恋風塵』、綺麗事では終わらず歴史的悲哀、兵役や今も置かれている台湾の国際事情、悶々と考えさせられたせいか、観てから長年経った今も記憶に残っています。
台湾は親日として知られていますが、そんな彼らに甘えてラブラブしていては本当の意味での相互理解には程遠い気がします。我々の国は歴史上、加害者でもあったわけです。それは、過去のことであろうと歴史に刻まれた以上は水には流せない、関係性を築く上で忘れてはならない事実です。『非情城市』などは特に、それを直視し、真摯に受け止め、同じ過ちを二度と繰り返さないような未来を改めて心から深く望むに至った作品でした。

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さて、ここからひとつだけ、広くあまねく老若男女関わらずな皆さまにお勧めな内容です。
台湾の友人に「何かお勧めの映画ない?」って聞くと十中八九、名前が挙がるのは『海角七号』です。10年近く前ですが、現地では大変なヒットであったようです。邦人も出演しており、バンド演奏場面もあるし、日本でも割とメジャーな映画館でやっていたのではないでしょうか。恐らくご存知の方も多いように思います。

懐かしくなって、棚から海角七号のDVDを引っ張り出して参りました。もうすっかり忘れていましたが、こんなものが入っていた!(台灣限量導演版とあるので日本版の『海角七号 君想う、国境の南』には付いていないかもしれません。)

↑アルミの街区表示板

そもそも外袋を開けると…映画の中に登場する手紙がしまわれていたであろう木箱を模した箱が…
DVDの他に、切手のようなものと、ネガのようなものも(何に使うんだ)

さらに物語の本筋に関わる何枚にも渡る手紙が入っており(リアルで芸が細かいぞ、クリック拡大可)

さらにさらに、中身の書かれていない便箋と封筒が一枚ずつ。封筒の糊付けする部分に「あなたの心の中に、送れなかった手紙や話せなかったことはありますか?それを綴って送ってみましょう!」みたいなことが小さく印字されている。

その便箋と封筒は使いませんでしたが、該当の住所「台湾恒春郡海角七番地」へ手紙を送ると、映画のスタンプが押されて返ってくると噂に聞いたので、私も試しに葉書を送ってみました(通常であれば架空の住所なので「あて所に尋ね当たりません」的なスタンプだけのはず)。
これがその時に返ってきた葉書とそのスタンプです↓ちゃんと映画のスタンプが右上に押されています。



なにこのエンターテインメント性!
郵便局挙げての協力っぷり。

ちなみに海角七号が流行った当時の音楽はこんなのがあります。最初にこの台湾のミュージシャンを知ったのは香港に居た時なのですが(詳しくはまたいつか)…。

なかなか見かけない形のメガネです。

あ、映画から話が逸れてしまった。

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映画に話を戻します。

父の初七日
ご存知の方も多い作品かと思います。邦画のおくりびとより直接的な笑いと申しますか、冒涜感ありすぎでシュールです。そこがまた愛すべきところでもあります。

楽日
古い映画館の閉館を扱った、静かで湿度の高い哀愁漂う映画。古いものを大事にする台湾の文化が好きです。
この作品はハリウッド映画が好きな方にはちょっとキツいかもしれません。誰かと一緒に観に行くと隣で盛大に鼾をかかれるような、ヌーヴェルヴァーグ時代の映画を好んで観るタイプにはお勧めをします(もうお気付きかもしれませんが私はそっちのタイプ)。
日本も、古い映画館や単館映画館はこれからもずっとあって欲しいですね!


そんな私はいま、これまた気分を出すために現役の台湾農家バンドのCDを流しています。


それではまた土曜にお会いしましょう!
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プロフィール

HN:
性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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