ラッカは静かに虐殺されている

こんにちは。土曜のありこです。
黄金週間突入ですね。



先日『ラッカは静かに虐殺されている』を観てきました。


たぶんご存知ない方も多いかと思いまして、これは最初に書きたかったのですが、
この映画はAmazon Studio提供なので、Amazon Prime会員の方々は無料配信で観れます。
当方も知らずにわざわざ映画館へ赴きましたが、願わくばそのお金は強者の国の映画制作側ではなく、リスクを承知でRBSSを立ち上げたメンバーのお見舞い金となれば幸いです。





このハイネマン監督の『カルテル・ランド』というメキシコの麻薬組織についてのドキュメンタリを見たことがあります。
全く未知の世界でした。


シリアについても、後藤健二さん殺害事件の時に注目されたものの、それ以降あまり報道されていないので、能動的にネット等で情報収集している方以外は現在どうなっているのかあまり知らないという方が多いかもしれません。

映画のパンフレットの解説部分に出典として記載されていたサイトですが、
今年の3月、先月の時点ではこういう状況なのだそうです。


映画の総評については正直申しまして、オフィシャルサイトに寄稿していらっしゃる著名人のコメントよりも、
Amazonでレビューを書いている方々(★の数が多い人も少ない人も含めて)のコメントが客観的なのでご参考までに。

この映画を観ての個人的な感想としては、平和な日常と戦争の惨劇は実は薄皮一つを境にしていて、例えば生まれた土地がそこであれば誰の身にもふりかかることであるのを改めて感じるのは言うまでもありませんが、それより何より
世界に顔を晒している出演者達の今後が心配…。
映画になったことで金銭的な支援は受けられるかもしれないけれど、イスラム国の思想を支持する組織は世界中に点在しているわけで、リスクがはかり知れないのでは、と。


映画を観終わって、抱えていた荷物の、VIRONのハードパンから香ばしい匂いがしてきて、そうだ、友人お勧めのシュマンケルシュトゥーベのレバーパテと一緒に食べるんだったと思い出しながら席を立ちました。でも、そんな平和な国に住む自分が少し後ろめたい気持ちにもなった夜でした。



ところで、安田純平さんってどうなったのでしょう?
ヌスラ戦線に拉致されてもう3年近くが経つんですね。

ではではまた来週…。

グッド・ライ

みなさんこんにちは。
土曜のありこです。

世間的にはこういう映画が好まれるかなと思い、レビューしてみます。
割と正直者なので、いいことばかりは書きません。
知り合いに勧められて観たからなのもありますが、
若干、俯瞰気味な感想になっているかもしれません。ご容赦ください。

↓トレーラーです。


中東もそうですが、豊富な資源があるが故に長く紛争の絶えない南スーダン。
まさに設定通りの、実際の南スーダン出身者3人が主人公なので、
その辺りのリアルさは伝わるように出来ているようでした。

南スーダン出身のクリスチャン3人に、クリスマスの夜に良いことが起こるあたり、
北米が中心となって作った映画だなぁ…
スーダンが分裂した歴史は宗教も一因だったのにと少し思いました。
個人的には、紛争があった地域の出来事は片側の立場だけでなく、
両サイドからの視点が欲しいところです。

最後…あ、ネタバレしちゃうかな?詳細はやめておきますが、
犯罪が美談になっており複雑な気持ちで終わります(ネタバレしとるやないか!笑)。

平和な国のカップルはこの映画を観た後に
「ねぇ、相手のための嘘ならついていいと思う?」
とか議論するのかもしれません。

一般的な視聴者は恐らく感動するであろう良い映画でした。
知り合いはこれを観て「もっとしっかり生きなくては」と思ったそうです。
私は生き様において自己実現を追及するような殊勝なタイプではないので、
映像や音楽が所々美しく出来上がっているなぁ~などと思って観ていました。


なんとなく、この映画を観た方に再びこう問うてみたい。
「あなたは難民認定率1%以下(0,2%)の国を、どう思いますか?」

Amazon Primeの方はAmazon Videoで無料で観ることが出来ます。

そのうち自分で選んで観たちょっとヤバめなドキュメンタリも感想書いていいかな?
石井の小部屋ですしね!いいですよね、きっと!!
ではではまた♪

ジャズ史上最悪の悲劇

こんにちは。土曜のありこです。
今日の投稿内容は、興味のある方は一部に限られてしまうかもしれません(すみません)。
でも、公開時期がもうじき終わってしまうのでアップさせていただきます。

少し前に「ジャズ史上最悪の悲劇」と言われる、トランぺッターの死の真相に迫るドキュメンタリー映画『私が殺したリー・モーガン』を観てきました。


この映画の邦題は『私が殺したリー・モーガン』ですが、原題を忠実に訳すと『私は彼をモーガンと呼んだ』です。ドラッグ漬けになったリー・モーガンを救った一回り年上の女性ヘレン(後に若い女性と浮気をするモーガンと口論になり演奏の合間に拳銃発砲)。この映画の題名はその内縁の妻ヘレンが映画の中で話していますが、リーという名前があまり好きじゃなかったからモーガンと呼んでいた、というところから来ています。


作品はリー・モーガンが殺されるまでの人生を時系列を追って回想する中、かなめとなっているのはそのヘレンが亡くなる1か月前にインタビューしたという録音テープでした。その合間合間にリー・モーガンの生前の演奏映像や、ウェイン・ショーターやビリー・ハーパーのインタビュー映像が流れます。また、亡くなったその日の天候が大雪で、救急車が1時間も遅れてしまったがために、もしかすると助かったかもしれない命が助からなかった不運についても映像で再現されていました。灰色の街に白い雪がゆっくりと降り積もってゆく光景が、モーガンの死を静かに暗喩しているようでした。



ドキュメンタリーなだけにとくに物語のエンディングがあるわけでもなく、どこを取ってもネタバレになってしまうので紹介しづらいのですが、個人的に見どころだったのは3点です。1点目はリー・モーガンが関わった演奏がものすごく沢山流れますが、それらがとても効果的に映像と組み合わされていた点。2点目は関わった他のジャズミュージシャン達の演奏する姿も豊富に観られてそれがかっこよくて痺れる点。3点目はヘレンがマイルス・デイヴィスと最初に会った日の会話について「ムカついた」と話していて面白かった点です。

劇場によってはまだ公開されているようです。

アキ・カウリスマキ / 希望のかなた

こんにちは、土曜のありこです。
2018年一発目に観た映画がフィンランドのアキ・カウリスマキ監督作品『希望のかなた』でした。
希望のかなた
アキ・カウリスマキ色というと、個人的には寒色の壁に暖色の花や服というイメージなのですが、今作でもその配色は目にすることができ嬉しくなりました。
また、お兄さんであるミカ・カウリスマキ監督もそうですが、この兄弟の映画は音楽がとても重要な役割を果たしています。今回の作品にも、レストランの壁にジミヘンが飾ってあったり、味のあるバンドの演奏シーンを随所で見受けられました。

作中このバンドのボーカルが弾いていた、四角いオーディオを改造したような変なギターが気になりました。
この監督の作品には独特の「間」と静かな笑いが存在します。比較的無表情で無骨、仏頂面な登場人物たちが、人間臭さや人の優しさ温かさを見せるというギャップ。
ただ今回テーマとして取り上げた題材は「中東からの難民」と、かなり時事問題が色濃く出ていたのが印象的でした。堅気からちょっと外れかけたはみ出し者が、法律違反をしてでも戦火を逃れて来た命を助ける…。実際には凡そあり得ない偶然やそこはかとないユーモアに、今世界で起こっているリアリスティックな問題が絡むことで、視聴者が現実感とフィルムの向こう側である空想感との丁度間を漂えるような絶妙なバランスを醸し出していました。

シリアからフィンランドへ逃げて来た主人公がシタールかタンブラーのような楽器を弾くシーンがあったり。「音楽は国境とか国籍とか関係なくどんな時であっても皆が感じ合えるものだよね」と言いたい監督の意図がなんとなく伝わりました。

アキカウリスマキ
小さな島国に身を置いて生活をしていると尚更、視野はその土地内に狭まりがち。シリアやトルコからの難民の受け入れは最早世界中で時代の趨勢として避けられ得ぬ問題となっている中、改めて難民認定率が1%以下という我が国の現状を思い起こしました。IOCに170万ユーロの裏金を使い太平洋に放射能垂れ流しつつアンダーコントロールと詭弁をぶっ放す程、オリンピックでお金を落としてくれる富裕層はウェルカムなようです。治安維持には守りの体制も大切ですが…この映画を観た帰り道、なんとなく悶々としてしまいました。



日本ラバーと噂に聞く監督。はっぴを着た主人公たちが、ワサビを富士山のように乗せた(だいぶ間違った)お寿司を運んでくるシーンがあります。平和の民(観光客)がそれを食べて帰って行きます。オモテナシ!?そこまで意図してないとは思いますが、静かで可愛らしいユーモアをツ~ンとシニカルに味わえます。
戌年らしい幕開け、作品中に出てくる犬のポストカードをもらって帰った年明けでした。
そうそう、この監督はご自身で飼っている歴代の愛犬を出演させることでも有名なようです!笑 血筋がきちんとした俳優犬の子供だったりするので、頭も良く大人しいみたいです。


今年の干支は戊戌(つちのえいぬ)。
戊は植物の成長が絶頂期にあるという意味なのだそうですね…。
皆さまの2018年の日々が平和でご健勝かつ幸せの絶頂が続くものでありますよう。

八つ墓村へ

石井の小部屋ふぁいなるをご覧の皆様こんばんは。
小部屋管理人の石井です。

先日、欲しいバイクの情報をインターネットで散々検索し、動画などでエンジン音や外観などを確認していたところ、そのバイクで広兼邸(ひろかねてい)に行くという動画ありました。

広兼邸?

はて・・・どこなのだろう・・・

気になってしばらくその動画を眺めておりました。ヘルメットに取り付けた小型のカメラに映る映像には、田舎の道路をバイクで失踪する姿が撮影されており、運転手の視点を楽しめるのです。

なんだかのどかで上品な田舎の道路だな・・・なんて思いながらも何か感じるものがありそのまま動画を見ていると・・・・

たどり着いたのは、とても石垣が立派で、まるでお城のような「広兼邸」というお屋敷でした。


おお!これはもしや・・・

そうです。映画「八つ墓村」でロケ地として使用されたあのお屋敷なのです。

まずは、この屋敷が実際に残存し、観光地として確固たる地位を築き、いまでも多くの観光客を迎え入れていることに大きな驚きを覚えました。
(映画を見たときはあまりに立派であるため特撮(合成)などで撮影されたのかと思っておりました)
ここは「岡山県高梁市成羽町中野2710」にあり、この地では有名な観光スポットであります。詳しくはこちらのHPへ

皆様は、映画「八つ墓村」をご覧になりましたか?

横溝正史原作の大人気作品が原作とあって幾度も映像化されている作品です。

私が虜になった1977年の松竹映画


八つ墓村の中ではこれがダントツに素晴らしい映画となっております。
当時、東宝映画に対抗心が多分にあったそうですが、主演はショーケン(萩原健一)、小川真由美、金田一耕助役に渥美清という非常に濃い設定でした。


↑若かりしショーケン(超カッコ良い)と小川真由美(とてもキレイ)がこの坂を登るシーン・・・懐かしいですね。

原作は祟りを装った連続殺人事件でしたが、この映画は祟りそのものが災いの元という描き方をしております。
まあ、最もインパクトを残すのは多治見要蔵が発狂して、村中の人を惨殺しまくるシーンです。
懐中電灯を鉢巻きで頭部に角のように取り付け、日本刀と散弾銃を持って桜吹雪の中を走るあたりは、日本映画史に永遠と残る名シーンではないでしょうか。
本作品は金田一耕助役を渥美清が演じておりますが、これはこれで意外と悪くないです。
寅さんのイメージがあまりにも強い名優ですが、この作品の場合は原作のように事件が綺麗に解決されるわけではありませんので、名探偵がさほど重要ではないからでしょう。

その後、96年にトヨエツが金田一役で映画化されておりますが、トヨエツだとちょっとカッコよすぎるような・・・

というわけで、皆様も1977年の「八つ墓村」をご覧になって、広兼邸に目を向けて下さい。

岡山県はいままで全く引き出しが無く「よほどのことが無ければ行かない県ベスト10」に入っていたと思いますが、この「広兼邸」に必ず訪れようという目標が出来たため、いずれは岡山県に行ってみようと思います。

出来れば、バイクで行きたいと思いますが、ちょっと遠いですね。

では、またお会いしましょう。




ヤン・シュヴァンクマイエル作品

こんにちは。前倒し大好き!平日のうちに不在者投票を済ませてある、土曜のありこです。今日はライブのリハがあるので、日付が変わったと思いきや夜中に更新しちゃうのです。なのに、試験の類は幼い頃からいつも一夜漬け。なぜでしょうか。

本日の内容は【閲覧注意】(←またかよ)グロい物が苦手な人はどうぞ華麗にスルーしてくださいませ。

先月、何年ぶりかにヤン・シュヴァンクマイエル作品を映画館で観て参りました。

ご存知無い方がいらっしゃるかもしれませんので簡単に説明をいたしますと、ヤン・シュヴァンクマイエルはアナログ主義で、CGを使わず粘土や操り人形、生肉、木や鉄などを使い、グロテスクな絵画やオブジェ及びコマ撮りを駆使した映像を作ることで有名なチェコスロバキアの作家です。

コマ撮りということで映画はアニメーションのカテゴリーに入れられるようですが、子供向きではありません。食べ物や虫、人間のバラバラ部品のオンパレード、更に音がやたらとリアルなので、ダメな人は「気色悪い!」とか「怖い!」とか言って完全に受け付けないと思いますのでご注意くださいませ。一方でストップモーション好きな人やシュールレアリズム好きな人にはたまらない映像で、根強いファンが居るアーティストです。
観たことのない方の入門編としては『アリス』という作品がグロ過ぎずソフト(?)で一番入り易く、性的なことに対する皮肉に嫌悪感を催さないのであれば『悦楽共犯者』も良いかもしれません。もっとも、物語性を求める方には、どの作品も好みではないと思いますので観ない方が良さそうです。


今回観て来たのは下記短編6つでした。

1. 棺の家(1966年/10分)
2. ドン・ファン(1972年/33分)
3. 対話の可能性(1982年/12分)
4. 男のゲーム(1988年/15分)
5. 闇・光・闇(1989年/7分)
6. セルフポートレート(1988年/2分)

この日観た6作品も他の作品同様、シュールかつ、作った過程は相当緻密で気の遠くなる作業であったことが想像に難くありません。この中で個人的には『男のゲーム』が好きでした。
粘土で人間そっくりに作られた顔をナイフで切ったりハンマーで殴ったりコルク抜きをねじ込んだり、色んな道具で穴を開けグチャッと潰し、また精巧な作りの眼球や生肉を使った舌がすさまじくグロく、音もリアルで気持ち悪さ倍増。全体主義に対する異議や政治的な含みもあったり、愛だの恋だのを皮肉ってみたり。シュールレアリストの中でもかなりブラックな部類に入るのではないでしょうか。

『対話の可能性』

『男のゲーム』

『闇・光・闇(上部)』

どれを見ても、何度見ても、変態的。なのにこの日も、シネコンとは違った小さな空間とは言え補助席まで使って満員御礼、酸素が薄いです。
ほんとに皆さん物好きなんだから、笑。

上映前後に配給会社の方のトークショーがありました。何年か前のサド侯爵がモチーフの作品『ルナシー』の際、チェコへ赴きシュヴァンクマイエルのアトリエ兼ご自宅にて商談をして来られた方でした。私は該当の作品を渋谷のイメージフォーラムで観て楽しんだ記憶があり、暗い部屋をお馴染みの音と共に舌が這い蹲る独特の場面を今でも鮮明に思い出すことが出来ます。その方によると、シュヴァンクマイエルのご自宅内には牙の長い犬(真偽は分かりませんが、本物の狼らしい!)が居り、目の前で噛まれ外科医が縫いに来るアクシデントが起こったとか、異臭漂う色んな獣の剥製や毛皮の中になんとアルマジロの剥製がある(ワシントン条約に違反!!)とか、随分と突飛なお話でした。


シュヴァンクマイエルには2つ趣味があって、1つ目は神を冒涜すること2つ目は政治家を冒涜することなのだそうで、笑。チェコが共産主義であった時代にコケにされたことで、彼が国賓となった今、折に触れてはそんな政治家に対し仕返しをして楽しんでいると。プラハの空港にはシュヴァンクマイエルが持ち込もうとして押収された様々な動物の剥製(豚など、神を冒涜するための物)が沢山保存されている部屋があり、別名シュヴァンクマイエル博物館と呼ばれているとか。脚色もあるかもしれませんが、実際に空港職員から聞いたお話だそうです。


知らない方からしたら、私がわざと気持ちの悪い場面ばかりを載せていると思われそうですが、違います。恐らく全編どこを切り取っても気持ちが悪い作品が多いです。いまいち刺激の足らない毎日をお過ごしの方がいらっしゃいましたら、シュヴァンクマイエル作品を大画面で、大音量で流してみてはいかがでしょうか。


最近買ったのは『サヴァイヴィングライフ~夢は第二の人生~』。前妻エヴァさんが亡くなられ新しい恋人が出来てからの作品なので、まさしく映画のタイトルに私生活が反映されている気がします。本編の作風にもまたその影響が投影されているように思えます。
「予算がないからこんな作品になってしまった」というのは彼なりのジョークだと思います。普通に撮った方がはるかに楽でコストも抑えられるはずなのに、コマ撮りなんかするから…。


変わり者のシュールレアリスト、シュヴァンクマイエルさんは現在、83歳。映画についてのインタビューをすると「そんなもんは作った覚えはない」とか「忘れました」とかインタビュアー泣かせな受け答えをされるそうです。新作『Insects』はどの国も出資したがらないにも関わらず、クラウドファンディングで5千万が集まったとか…。ただ、制作費は最低2億は必要なようで、5千万だと未だ25%。カフカの著書がモチーフらしいので、さぞ昆虫のリアルさが気持ちの悪い素晴らしい作品になることでしょう。楽しみです。出資は出来ませんがなんとか完成まで漕ぎ着けて欲しいと、1ファンとして遠く日本から願っております。

それではまた、土曜にお目もじかないますことを。

エイリアン・コヴェナント

石井の小部屋をご覧の皆様こんにちは。
毎度おなじみ小部屋管理人の石井です。
今日は映画ネタをお送りしたいと思います。

先日、SF映画「エイリアン・コヴェナント」を観に行きました。
公開より日数が経過していたこと、レイトショーであったこと、土砂降りであった。
等、様々な好条件が重なり大きなスクリーンのフロアであるにも関わらず、観客はわずか8人。
理想的な環境で映画鑑賞に没頭することが出来ました。


ストーリーはこんな感じでした。

【滅びゆく地球から脱出し、人類移住計画を託された宇宙船コヴェナント号には、カップルで構成された乗組員が搭乗していた。やがて人類の新たな楽園となるであろう未知の惑星にたどり着いたコヴェナント号だったが、そこには想像を絶する脅威が存在していた。その恐怖を目の当たりにした乗組員たちは、命からがら星からの脱出を試みるのだが……。】

エイリアンシリーズの前日談として描かれている作品で、記念すべき第一作目の監督であるリドリー・スコットがメガホンを取っているのです。
冒頭のシーンから登場する巨大な宇宙船には、地球に似た環境の星に移住するため2000人の入植者、数万の胎児の杯が積み込まれており、人類の壮大な移住計画の途中なのです。序盤で宇宙船にトラブルが起こりたまたま見つけた近くの星が地球に似ている環境だと知りその星に降り立つのですが、さあ大変!
そもそも冒頭のあたりは手塚治虫の漫画で読んだものとどこか似ておりワクワクしました。

エイリアンの1作目(2~4は観たかどうかも全く覚えていない)はかなり強烈なインパクトを残しておりましたが、本作品は宇宙船という密室から惑星そのものがエイリアンだらけという状況で、いたるところに危険が潜んでおりました。
このシリーズによくあるスプラッター的に血が大量に吹きだすシーンなどはお約束な感じがしましたが、実は今回の映画は、なぜエイリアンが生まれたか!という事に言及し、さらには新しいテーマとして創造主というキーワードが重要な役割として登場します。

創造主とは
エイリアンの事なのか?
人類の起源に関することなのか?
それとも宇宙全般の生物に関してなのか?
答えは、すでに予定されている次回作まで観ないとはっきり解らないかもしれません。
こういった壮大なテーマも含まれておりますので、ここら辺がただのSFホラーではない部分として魅力なのです。

リドリー・スコット監督といえば「ブレードランナー」でも有名ですね。
「ブレードランナー」はもうすぐ最新作が公開されますが、こちらも心して観に行きたいと思います。

皆様は、たまに大画面で宇宙ものを観たくなったりしませんか?

私はたまーに観たくなります。

今回は、ほとんど何も考えず適当に「大画面で宇宙ものを観よう」くらいの軽い気持ちで行ったのですが、内容はまったく軽い気持ちで観れる映画では無かったです(笑)

冬には、スターウォーズシリーズの最新作も公開ですね。

小部屋をご覧の皆様も、年に一度は宇宙ものを観て壮大な世界を楽しんでください。


マーシュランド

石井の小部屋ふぁいなるをご覧の皆様こんにちは。
小部屋管理人の石井です。
先日のありこ投稿による「ジム・ジャームッシュ監督作品」に触発されて私も映画ネタを書かせていただきます。(ちなみにジム・ジャームッシュ監督の作品ではストレンジャー・ザン・パラダイスが好きです)


「マーシュランド」アルベルト・ロドリゲス監督 2014年作


スペイン映画です。マーシュランドは湿地帯の意味だそうですが、ストーリーはこんな感じです。

1980年のスペイン、アンダルシア地方。独裁政権の爪痕が残る小さな田舎町が舞台です。
この地で祭りの最中に2人の少女が行方不明となり死体が発見されます。二人とも強姦、拷問を受けた後殺されていたことが解り、2人の刑事が事件を担当することとなりました。
マドリードから左遷されてきた若手刑事ペドロ(ラウール・アレバロ)とベテラン刑事フアン(ハビエル・グディエレス)の2人は、この田舎町で過去にも同様の少女失踪事件が起きていることを突き止めます。しかし、この街にはびこる差別、汚職、小児性愛、麻薬密売、貧困などいくつもの悪意が捜査の手を阻むのです。そんな中、またしても一人の少女が行方不明に・・・
少女救出に残された時間は残りわずか!果たして2人は事件を解決出来るのでしょうか?


と、このようなストーリーですが、私個人スペイン映画はほとんど見た記憶がありません。(以前、フラメンコ映画見たくらいですかね)
まず、この映画の全体にある映像が素晴らしいです。どこが素晴らしいかと言いますと、湿地帯や田園風景の緻密で美しい景色。そして、猟奇殺人がテーマであるがゆえに漂う暗闇の重厚さなどが挙げられます。

また、主役の若手刑事ペドロ役のラウール・アレバロがとてもセクシーでカッコ良いです。
ちょびヒゲに細身、ポーカーフェイスでありながらふとした時に哀愁を漂わせたりと非常に魅力的な俳優なのです。
さらにスペイン語という色気たっぷりの言語が相まって映画全体の雰囲気をとても魅力的にしております。

(左)若手刑事ペドロ、とベテラン刑事フアン

全編にいくつもの謎が仕掛けられており

・高級コロンの香り
・足しか残らなかったバラバラ死体
・ネガに映り込んだ顔の見えない男

そして

・相棒フアンがもつ驚くべき過去



等々あげればたくさんありますが、ラストに謎が解けますのでこれ以上は黙っておきましょう。
または、ラストを見たことによりもう一度見てみようと思う映画かもしれません。

映画らしさにどっぷりと浸かってみたい方は一度ご覧ください。



ジム・ジャームッシュ監督作品


こんにちは。土曜のありこです。
前回他の映画の話をした際にも書いた繰り返しになってしまいますが、ハリウッド好きの方やガチャーン!ドッカーン!!と言う感じの映画が好みのシネコン常連の方は、私とは感性が真反対なので本日の投稿閲覧はスルーしてくださいませ。

「映画の日」を含む週とあり、今週は4本も観に行きましたが、ジム・ジャームッシュ監督の新作『パターソン』が個人的には一番グッときました。演出がやり過ぎていなくて、押し付けがましくない自然なところが良いです。観終わった後、身体中の細胞がふわっとした幸福感で膨張している感じがしました。
淡々と繰り返される日常。街や部屋の素敵な色合いや構図、憎めない犬の嫉妬と、小さなバー、静かなジャズ。

主人公は毎日だいたい同じ時間に起き仕事に出掛けますが、バスの乗客が交わす会話は全く種類の違うもの。この部分だけは、ちょっとした群像劇の序章シーンのようでした。車窓はこれまたちょっとしたロードムービーのよう。同監督名作の一つ『Night On Earth(邦題:ナイト・オン・ザ・プラネット)』を彷彿とさせる雰囲気でもありました。

同棲している彼女から双子を産む夢を見た…なんて話をされたことで、要所要所に老若男女いろんな双子が何かを暗示するように登場します。それがまた、なんとも可愛い。

バーの壁にイギー・ポップの写真…1週遅れてまさに本日公開となったもう一つのジム・ジャームッシュ監督作品『ギミー・デンジャー』と繋がるシーンです。よくある手法ですが、もれなくファンの心をくすぐります。

そして犬の演技力が、なかなかのものでした。
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この監督の作品は静かでそこはかとない表現が存在し、音楽や構図、世界観が好きなのでほとんど全て観ています。私の周りの方々はもっと詳しいとは思いますが、個人的なベスト5を並べてみると…音楽をトム・ウェイツが担当した『ナイト・オン・ザ・プラネット』は世界5都市でのタクシードライブの短編集のような映画で、1つの国ごとのストーリーを1つずつ寝る前に観るのが好きだった時期がありました。↓
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』はタンジールへ行きたくなり、この映画の影響で1曲、世界中を船旅する妄想曲を作ってしまいました。↓
ニール・ヤングが音楽を担当した『DEAD MAN』はあえてモノクロ、物語の設定もストイックで、静かな中にハッとさせられる場面がいくつかありました。↓
Coffee and Cigarettes』もモノクロ、コーヒーとたばこのほろ苦い深い味わい、カップがテーブルに置かれる音、憎まれ口をたたきあったり冗談を言って語らう人たち…これもテーマのある短編集のような作りで、白黒を逆手に取ったような大きなギンガムチェックのテーブルクロスはしばらく記憶に残りました。↓
そして、観に行ったばかりの『パターソン』が5本の指の1つ入ってくるかなーと思っています!
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昨晩は渋谷で2本(フランス・ベルギー映画の『ロスト・イン・パリ』とフィリピン映画の『ローサは密告された』)観に行った後、BARノース・マリン・ドライブへ寄り道してジム・ジャームッシュ話をしていたところ、マスターが同監督の『ダウン・バイ・ロー』をその場でプロジェクターから映してくれ、丸々1本鑑賞させていただきました。


したがって…ついつい
深酒となりました(笑)。
楽しい金曜の夜!

海馬が小さくなっている今日この頃、観たことのある映画も全然覚えておらず、改めて新鮮な気持ちで鑑賞できました。

ザ・ストゥージズやイギー・ポップのファンではありませんが、『ギミー・デンジャー』は観に行こうと思っています。初公開がなんとロシアだったそうで…笑。それでは、繰り返される一週間が「日・祝・祝・祝・祝・祝・土」だったら幸せなのになぁ~という気持ちを込めて、今日はこの動画をリンクして終わります。

マーベル作品のススメ

石井の小部屋ふぁいなるをご覧の皆様こんにちは。
小部屋管理人の石井です。

先日、息子と一緒に現在公開中であるアメコミヒーローの映画「スパイダーマン ホームカミング」を観に行きました。
映画が始まるまでは、おなじくアメコミ物である25日より公開の「ワンダー・ウーマン」の方が観たいのに・・・と思っておりましたが、スパイダーマンを観て面白さにビックリ!

改めてマーベル作品の素晴らしさを実感したのでした。

マーベルコミックはアメリカの漫画出版社で、人気を二分するDCコミックと共に数々のアメリカ発ヒーロー(ヒロイン)を生み出してきました。

マーベルを代表するヒーローといえば「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「スパイダーマン」「ハルク」「X-MEN」あたりが解りやすいのではないでしょうか。

ハルク↑

いい年こいてヒーローものなんて見るわけないだろ!
とか
どうせ、悪者を派手にやっつけるだけの単純な映画なんだろ!
なんて考える方も多いことでしょう。何を隠そう私もその一人でした。

映画「アイアンマン」を観るまでは・・・

「アイアンマン」をたまたまWOWOWで録画し、ずいぶん経ってからなんとなく観たのですが、その斬新なヒーロー像というか、私が単純にイメージするヒーローの姿(品行方正、好青年)を根底から覆す、全く新しく、そしてカッコイイ姿に釘付けとなりました。

主役のトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)自体が大金持ちのボンボン社長。発明が得意で、自身の兵器会社の強力な武器を製作してしまうという才能があり、さらにプレイボーイで、かんたんに女性にちょっかいを出すのです。ここら辺ですでに思い描くヒーロー像との違いに驚きますが、アフガニスタンへ視察に行った際、テロリスト集団に拉致され、最新の兵器クラスターミサイルを製作すれば解放してやるという条件で軟禁されるのです。
一緒に拉致された博士とともに、テロリストの目を欺きながらスタークはパワードスーツを開発。完成後、そのスーツを装着してテロリスト集団の巣窟から脱出するシーンはとても爽快です!
この未完のスーツ(途中で砂漠に不時着して米軍に救出される)が改良に改良を重ねられアイアンマンのスーツへと変貌するのです。もちろんこの部分は物語の序章。幾度となくテストを重ねたアイアンマンスーツを身にまとい、アフガニスタンに戻ったスタークはテロリスト達を一掃。ここもスカッとします。大活躍はメディアに取り上げられ記者会見の場で「僕がアイアンマンだ」と平然と公表してしまうあたりも笑えます(日本のヒーローだとひたすら隠しますよね)
そんな中、父から受け継いだ兵器会社を乗っ取ろうとする奴が現れ、スタークは真の敵と対峙することに・・・
とまあ、こんな話だったと思います。
この説明でも、いかに日本の漫画で描かれるヒーローとの違いをお分かりいただけたと思いますが、ただの超合金だなんて思っている読者の方、だまされたと思って一度「アイアンマン」をご覧下さい。

さて、マーベルコミックのヒーローで「アイアンマン」と対照的なのが「キャプテン・アメリカ」です。

スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は兵隊になり祖国アメリカを守るため兵隊になる事を夢見ておりましたが虚弱体質で入隊できずにいました。ある日、アースキン博士に誘われ「スーパーソルジャー計画」の実験第一号として参加し超人血清を打たれることにより、強靭な肉体をへと変化を遂げるのです。一方、敵対する悪者シュミットも超人血清を手に入れ自身に注入。
シュミットはアースキン博士を暗殺。計画で作られた唯一の超人であるロジャースはシュミット率いる基地へと単身戦いを挑みますが・・・
と、こんなストーリーでしたが、「キャプテン・アメリカ」と名づけられ戦意高揚のため広告塔として使われる自身に悩む姿や、最後は氷付けになり70年後の現代に蘇り、当時の恋人に会いに行く(最高に美しかった恋人もヨボヨボになっている)姿など「アイアンマン」には考えられないようなラブロマンス的な要素があるのも、このキャラクターの魅力ではないでしょうか。

ど派手で、様々な兵器を使いこなす「アイアンマン」と、真面目で少し影のある好青年「キャプテン・アメリカ」どちらも好対照なヒーローなので是非、映画をご覧下さい。

また、マーベル作品の魅力は、主要ヒーローが一堂に会する。
「アベンジャーズ」シリーズも超オススメです。

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、スパイダーマン、アントマン、マイティー・ソー、ブラックウィドゥ、ホークアイ、ドクター・ストレンジが、主演の役者も基本的にはそのままで、大活躍する映画なのでこちらから見るのもまた一興ですよ。

皆様もマーベル作品に目を向けてみて下さい。
その世界観に惹かれるはずです。



プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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