ミラクル エッシャー展

こんにちは、土曜のありこです。

あと1日で催しが終わってしまうようなので、この内容を今アップしておきます。
上野の森美術館でエッシャー展が開催されており、先月行って参りました。

エッシャーは今から120年前に生まれ、50年近く前に亡くなった版画家です。


以前シュルレアリストのロブ・ゴンザレスさんの話を書きました。
ルネ・マグリットもロブ・ゴンザレスも、そしてエッシャーも、共通しているのは「だまし絵」のような作風です。

このようにどこが階下でどこが最上階なのか分からない。



エッシャーは無類の結晶体マニアだったそうです。
宇宙を構成する物の中で根源的な形?塩の結晶然り、雪の結晶然り、確かに美しくて魅せられます。

一枚の版画の中に2次元と1次元が混ざっている、など。


幾つかの作品には、第二次世界大戦の影響も感じられました。

とても精巧で、今見ても古くなくてお洒落なのが不思議です。
音楽も今聞いても古くない、映画も今見ても古くない、という古い物は本当にごく限られた作家の作品ですが、稀に存在するように思います。
例えばエッシャーの作品がプリントされたTシャツなんかを着ていても、恐らくダサいとは思いません。モノトーンだし。

この絵なんて特に、ロボットのようなトカゲのような生き物が可愛い!
まるでジブリの宮崎アニメに出てそうな生物です。


全然古くない!!


木版もすごいですが、リトグラフでグラデが綺麗な物も多くあり。目の前の絵が作り出されるまでに一体どれくらいの工数がかかったのだろうと思うと、想像するだけで感服してしまいます。


版画と言えばいつだったか、墨田区に出来た北斎美術館へ行ったことがあります。あそこもとても良かったです。
見ているこっちが気が遠くなりそうなほどの精巧さ。
お洒落なエッシャーの作品を見てなおさら、それより100年以上前に同様な細かい細かい版画作品を残した北斎のすさまじさも感じました。


エッシャー展はあと1日、台風の来る明日で終わりです!笑


ところで…

パンパカパーン!


エッシャー展とは全然関係ありませんが、モノトーンつながりです。
去年面白半分にポチった、0円のスーツが届きました。俗世間で話題のアレです。配送が延期に延期を重ねていたので、もうすっかり忘れ去っていました。
計測の数値は確かに結構正確そうです。右腕と左腕の太さの違いとか、面白かったです。
ジムのプールで泳げそうな材質…笑。

友人何人かに見せたところ
「良くお似合いです」
「ゾ・ゾ・ゾぉ~」
「スマホの待ち受けにします」

などのご意見をいただきました。


あ、サウナスーツにもなりそう。
小部屋管理人の石井さん、ランニング用に一ついかがですか?


それでは、また来週。

ロブ・ゴンサルヴェス

こんにちは、土曜のありこです。
先ほどまで結構な興奮状態で落語についての文章を書いていたんですが、そういえば先週も落語関連の投稿をしたんだったと思い出し、その文章は後日に回します。

今週は「大人の絵本」について…。

大人の絵本と言われていかがわしい絵本を想像したそこのあなた。
違います(笑)。


カナダ人画家のロブ・ゴンサルヴェスさん、昨年亡くなられたのですね…。しかも自殺であったようなことがこのWebページに書かれています。

シュルレアリスムに影響を受けた画家。ドラえもんのどこでもドアみたいなのが壁一面にある図書室の絵とか好きです。
(クリックで拡大可)

このファンタジックでちょっと怖い(←そこが良い)世界観のゴンザルヴェスさんの絵が、もう今後は一枚も増えないのだと思うと残念です。

Sazを演奏するミュージシャンでもあったそうですね。


いくつか絵本として出版されていますが、例えば『終わらない夜』。

文字は絵一枚一枚に短い詩のようなものが後付けで、物語性は全くありません。ロブ・ゴンサルヴェスの絵に感銘を受けたセーラ・L. トムソンという女性作家が絵に詩を付けたそうです。
つまりこれは、文字こそ添えられてはいるものの、絵本というより「画集」です。



本をめくると、そで部分には「想像してごらん?誰もいない廊下の奥から不思議な電車がやって来て、あなたを冒険の夜へ連れ出してしまう、そんな夜を……。」とあります。


連れてって!
誰も知らない、しがらみの無いところへ
今すぐ連れてって!!





この『終わらない夜』は夜がテーマなだけに、丑三つ時などに一人静かに想像力を最大限に膨らませ、間接照明なんかの暗めの灯りの中でそっと開くことをお勧めします(笑)。



シュルレアリストと言えば、数年前にマグリット展へ行きました。目に見えない物に支配される人間の心を体感出来たような気持になりました。マグリットは顔の前に青リンゴのある絵が一番有名なのでしょうか?あるいは、ジェフ・ベックやジャクソン・ブラウンのジャケにオマージュされた林檎や家の絵でしょうか。ビートルズの林檎もこのマグリットの絵がヒントになったそうですね。
私は夜の闇に確度90度ずつの向きに並んだ3人と月が浮かぶ絵が特に好きです。
ルネ・マグリットの絵


そんなマグリットなどに影響を受けたゴンサルヴェスさんの絵は、このサイトにいくつか載っています(小さいけど)。この不思議で不安定な景色の中に自分が居ることを想像しながら、一枚ずつゆっくり見て現実逃避してみてください、笑。
ロブ・ゴンサルヴェスの絵

RIP. 安らかに…。


それではまた♪

はしやすめ

石井の小部屋をご覧の皆様こんにちは。
栗山です。

八ヶ岳、メキシコ、と旅ネタが増えてきましたので、今日は久しぶりに「栗山コレクション」の続きをご覧ください、

基本的にこのネタの時は、手抜き、とお考えいただいて構いません。泣

今回ご紹介するのは



「パスタとトング」
高校2年の冬。

です。
前回の「高野豆腐とトイレットペーパー」に比べますと、現実的で、はるかに良い組み合わせ。

課題となるのは、袋のツヤツヤ感とトングのツヤツヤ感です。
同じツヤツヤでもビニールと金属の違いを表現しなければいけません。

栗山少年は英知と技術を結集し、パスタはボンヤリの中にハイライトを強調してパリツヤ感を演出、トングは劇的なコントラストを用いて金属の質感を再現。
パスタのレタリングもマズマズの出来栄え。

やりきった感満載で制限時間終了。

一斉に張り出されます。

画塾名物「人格否定の辛口批評」スタート。

他と見比べても申し分ない仕上がりで充実感に浸っていると、いよいよ私の番。

「お前はよくもまぁこんな白々しい絵が描けるな!お前にはトングがこんな風に見えとんのか!医者行ってこい!」

栗山少年、落ち込む…

「それとなぁお前!トングの先が膨らんどるんか窪んどるんかどっちや!どっちにも見えるっちゅうのはおかしいやろが!
トリックアート描いとるんとちゃうんやぞボケ!!」

おぉ…た、たしかに…!!!
これはトリックアート的仕上がり!!

偶然とはいえ、やっぱり、すごい!おれ!ナイス!

と、この時も一瞬で気持ちをリカバリーし、意気揚々と帰宅しました。

次回の名作もお楽しみに。

明日から数日間、人生初の渓流釣りに行って参ります。
釣果につきましては嘘偽りなく、こちらでご報告させていただきます。

高野豆腐攻略法

石井の小部屋をご覧の皆様こんにちは。
栗山です。

先日お知らせした『芸「大」コレクション』展、行って参りました。
横山大観から最近の卒業制作まで、年代、ジャンル共に多岐に渡る展示で、最後まで飽きることなく、しかも涼しく楽しめました。
オススメです。

横山大観
栗山大輔

けっこうおしい…

今日は「未来少年コナン」ネタを用意していたのですが愛情が深すぎてうまくまとまらず…
芸大コレクション展の流れから、前々回に引き続き栗山コレクションの1つを、強制的にご鑑賞いただきます。


受験対策専門の画塾では試験でどんな物体が出てきても怖気づくことがないように、様々な、形、質感、のモチーフを次々に描きます。
その為、どう考えても日常でありえない組み合わせも多々あり、それが際立ったのが
「トイレットペーパーと高野豆腐」
です。



トイレットペーパーのフワフワ感と高野豆腐の乾いて、軽くて、硬い感をどのように表現するか、がポイントと思われます…

まず全体をやや濁らせて高野豆腐特有のマットな肌触りを再現、エッジとコントラストを強調しつつ、四角形の面出しを意識して硬さを演出し、仕上げに上面の窪みを描き込んで乾燥している風味を出し、見事に攻略できたと自画自賛。

制限時間終了とともに、約20名ほどの生徒の絵が一斉に張り出され、順番に先生からの講評。
画塾名物、頭ごなしの辛口批評連発の中、自信満々で私の番。

「栗山、お前の高野豆腐は腐っとるんか?」

と、想定外の酷評…

黒すぎる!
というのです。
こちらの意見を聞くこともなく一方的にドヤされて…チッ

白いもの同士の組み合わせで3時間も与えられたら、黒くなって当然やろが!!
と今ならブチ切れますが、
褒められて伸びるタイプの典型だった当時の栗山少年はひどく落ち込みました。

しかし、いま改めて見てみると、画面左上部分のトイレットペーパーは、かなり稚拙な線を引きまくっていますが、やはり高野豆腐の質感は見事に表現されていると思います。

まあ、なんでもかんでも批判したがる人って、いるんですよね!笑

とりあえず、トイレットペーパーの上に高野豆腐を乗せる、という大変貴重な経験ができたのですべて良しとしましょう。

次回の名作もそのうちご紹介致しますので、強制的にご鑑賞いただきます。
お楽しみに!

木彫 「空きカン」

石井の小部屋をご覧の皆様こんにちは。
最近アートにお目覚めの栗山です。

週に2回程度、小部屋の記事を書いていくとなると、昔話を挟まないと、ネタがどうにも回りません。

先日、実家に現存する栗山過去の名作を幾つか撮影して参りましたので、小出しにご紹介致します。
エピソードと共に、ご鑑賞ください。

今回はこちらです。



栗山最初にして最後の木彫作品「空きカン」


※写真の構図が変ですが、風神雷神の「余白の美」というのを意識しました。ウソです。

私は美術の大学に通っていたのですが、美大にも「美術」という授業があります。
美術の教員免許取得に「美術」の単位が必須だったから?
のような記憶があります。
各々美術のその先にやりたいことがあって入学してきていますので、受講者はほぼ100パー教員免許取得を企んでいる学生でした。
面白いのは、我が母校、東京造形大学は、デッサンや色面構成などの「実技」だけでなく、「論文」でも受験できるのです。
その為、美大生のくせに絵を描いても、色を塗っても、物を作っても、強烈なへたっぴがいる…というチャームポイントがあります。
美術の授業はそんな愛すべき学生が多く集まっておりました。

この作品は、用意した空きカンを各自適当に潰し、それをモチーフに、適当な大きさの桂の角材から適当な大きさに彫りだす、というテキトーな課題でした。

私が提出1週間前の授業まで角材のまま放置しいるなか、皆懸命にサンドペーパーをあて、ツルッツルのアルミの質感を出しているのを目の当たりにして少し焦りました。
が、他の授業でも私の課題は常に山積です。
空きカン1個に時間はかけられません。
とりあえず、ざっくりノコギリで落とし、彫刻刀で粗彫りしました。
ここまででも意外と時間がかかり、ペーパーをあてはじめてもなかなか捗りません。

翌日、製作途中の空きカンを客観的に見たところ、
彫刻刀の凸凹とペーパーをあててテカッとした部分とのギャップで妙にアルミの質感が出ていることに気付き、というか、出ていると言い聞かせ、そこにカムフラージュで色のついたオイルを塗り込むとグッと雰囲気が出ましたので、そのまま提出しました。

結果、先生評

「栗山くん、いつもまとめるのが本当に上手いね」

実は一つ前のレリーフの課題で、ジョン・レノンの顔面を見事90分で仕上げた前科があり、先生の皮肉が込もったコメントに若干うろたえましたが、
「まとめ上手」は悪くない、むしろ大切な技術、と前向きに捉え、気持ちを瞬時にナイスリカバリー。

ジョン・レノンのレリーフは、課題提出後に型をとって石膏にするほど気に入っていたのですが、今回の家宅捜索で残念ながら発見できませんでした。

「空きカン」は現在、実家玄関の下駄箱の上に転がしてあります。

次回の名作をお楽しみに。(強制)

素描展

石井の小部屋をご覧の皆様こんにちは。
栗山です。

ジャコメッティ展に触発されたわけではありませんが、
芸大美術館に行って参りました。

入谷や御茶ノ水の楽器店に行ったついでで、たま〜に寄るのですが、何故か当たることの多い
「素描展」
年に1回、日本画科の先生、学生の素描が展示されています。



解りやすくて、観やすくて、毎回本当に良い展示です。

便器をドンッと置き、名付けて『泉』これ芸術!!のような難解な要素は一切ありませんので、私のような凝り固まった頭の人間でもリラックスして楽しめます。

素描は作品づくりの準備や下絵、習作、訓練などとして描かれます。目的がなく描かれる場合もあるかもしれません。
人物、動物、植物、風景などモチーフは様々で、鉛筆、コンテ、水彩など画材も様々です。

作者がモチーフのどこに注目し意識しているか、が感じられる作品が多いので、何も考えずボンヤリと鑑賞できます。
で、単純にうまい。笑
うまさに感動。
うまい、にも色々な種類があり、例えばたくさんの線を描いて躍動させる人もいれば、1本の線だけで躍動させる人もいます。

既に作品として成立しそうなくらいに描き込まれたものや、サラッと描かれたものなど気合いの入れようも様々。

これだけ描けたら楽しいだろうなぁ...というのがいつもの感想です。

スケッチブックの切れ端や四角くない紙に衝動的に描かれたような絵も沢山あり、見られることを想定していないものを観る楽しさもあります。

作品はオフィシャルで素描はアンオフィシャル、だから本当は誰にも見られたくない、だからこそ見たくなる。

というようなコメントを過去の出展者が残していました。

ほんとにそのとおり!

帰りに世界堂でも寄って久しぶりにスケッチブック買って行くかな...
と毎度毎度思います。

素描展は終わってしまいましたが、
次は11日から『芸「大」コレクション』展が始まります。
芸大には国宝や重要文化財、著名な美術品だけでなく、先生の作品、学生の卒業製作まで様々な作品が所蔵されています。
そんな中からこれまであまり日の目を見なかった物が展示されるようです。
予測不能のコレクション展、と広告されていますので、ぜひ行ってみようと思います。
入場料800円。

ちなみに素描展は毎年0円です。
その前の雪村は1600円、高い...

それにしても、将棋、歌舞伎、アート、読者、料理、音楽、旅、レフェリー、テレビゲーム、アレルギー、菌、などなど、小部屋の住人は崇高な趣味をお持ちの方々が多くて、
自分も負けじと文化人を装うのがしんどくなってきました。

次あたりは愛するFC東京に対する罵詈雑言を書こうと思います。

プロフィール

HN:
性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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