木彫 「空きカン」

石井の小部屋をご覧の皆様こんにちは。
最近アートにお目覚めの栗山です。

週に2回程度、小部屋の記事を書いていくとなると、昔話を挟まないと、ネタがどうにも回りません。

先日、実家に現存する栗山過去の名作を幾つか撮影して参りましたので、小出しにご紹介致します。
エピソードと共に、ご鑑賞ください。

今回はこちらです。



栗山最初にして最後の木彫作品「空きカン」


※写真の構図が変ですが、風神雷神の「余白の美」というのを意識しました。ウソです。

私は美術の大学に通っていたのですが、美大にも「美術」という授業があります。
美術の教員免許取得に「美術」の単位が必須だったから?
のような記憶があります。
各々美術のその先にやりたいことがあって入学してきていますので、受講者はほぼ100パー教員免許取得を企んでいる学生でした。
面白いのは、我が母校、東京造形大学は、デッサンや色面構成などの「実技」だけでなく、「論文」でも受験できるのです。
その為、美大生のくせに絵を描いても、色を塗っても、物を作っても、強烈なへたっぴがいる…というチャームポイントがあります。
美術の授業はそんな愛すべき学生が多く集まっておりました。

この作品は、用意した空きカンを各自適当に潰し、それをモチーフに、適当な大きさの桂の角材から適当な大きさに彫りだす、というテキトーな課題でした。

私が提出1週間前の授業まで角材のまま放置しいるなか、皆懸命にサンドペーパーをあて、ツルッツルのアルミの質感を出しているのを目の当たりにして少し焦りました。
が、他の授業でも私の課題は常に山積です。
空きカン1個に時間はかけられません。
とりあえず、ざっくりノコギリで落とし、彫刻刀で粗彫りしました。
ここまででも意外と時間がかかり、ペーパーをあてはじめてもなかなか捗りません。

翌日、製作途中の空きカンを客観的に見たところ、
彫刻刀の凸凹とペーパーをあててテカッとした部分とのギャップで妙にアルミの質感が出ていることに気付き、というか、出ていると言い聞かせ、そこにカムフラージュで色のついたオイルを塗り込むとグッと雰囲気が出ましたので、そのまま提出しました。

結果、先生評

「栗山くん、いつもまとめるのが本当に上手いね」

実は一つ前のレリーフの課題で、ジョン・レノンの顔面を見事90分で仕上げた前科があり、先生の皮肉が込もったコメントに若干うろたえましたが、
「まとめ上手」は悪くない、むしろ大切な技術、と前向きに捉え、気持ちを瞬時にナイスリカバリー。

ジョン・レノンのレリーフは、課題提出後に型をとって石膏にするほど気に入っていたのですが、今回の家宅捜索で残念ながら発見できませんでした。

「空きカン」は現在、実家玄関の下駄箱の上に転がしてあります。

次回の名作をお楽しみに。(強制)

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プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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