ムーアズ殺人事件

みんなの大部屋をご覧の皆さんこんにちは、ありこです。
夏を待たずに背中の冷える話題をひとつ。

1963年~1965年イギリスのサドルワース・ムーアという荒野で起きた殺人事件。
イアン・ブレイディ(男)とマイラ・ヒンドリー(女)というカップルが、
10歳から17歳までの5人の少年少女を拉致して性的に暴行し、更に拷問の末殺し、
荒野に埋めたという残虐非道な事件について。

いたぶりながら殺した音声を録音し、後からそれを聞いて楽しんでいたという…。

何人も殺していて、2年以上も逮捕されなかった二人が捕まるに至った経緯は、
ヒンドリーの妹の旦那スミス(不良)を仲間に加えようと召喚したが、
5人目の被害者の頭を斧で勝ち割って殺すところを見て恐怖を感じたスミスは
帰宅後妻と相談し翌早朝に公衆電話へ走り警察へ通報…
この辺りの部分については後に映画にもなっています。

(前偏後編がひとつになっていて真ん中でいったんブレイクが入っている)
ただ、この映画はあくまで周辺の被害者、妹夫婦(特に義理の弟スミス)、
警察などの視点で、事件そのもののあらまし(拷問など)を
最初からひとつひとつ詳細に描かれたものではなく、つまり
ブレイディやヒンドリーの視点を中心とした内容ではありません。
(しかも映画の中ではスミスは良識ある旦那&父みたいに見えるが、
強姦した相手が妊娠したので妻にしたという札付きの悪だったそうですね。
アメリカのバンドSonic Youthがこの妹夫婦の写真をジャケにしたり、
更にそれを日本の学生デモ団体SEALsがTシャツでパロったりしている模様。)


シリアルキラー、サディスト、サイコパス、史上最凶の殺人カップル…
最近、この事件のドキュメンタリを夜な夜な片っ端から見ていました。

なぜかというと…
先週書いたエドワード・ゴーリーの著書にこの事件をモデルにした絵本があるからです。

ゴーリーはこの事件を知った時、どうしようもなく不安にかられ、
内容を本にせざるを得なかったそうです。

ムーアズ殺人事件の被害者5人のうちの1人、
キース・ベネットの遺体はいまだに見つかっていない…。
このゴーリーの絵本の表紙にある地面に埋まった骨
きっとこれは、キースを表しているのでしょう。


再現Vを少し交えたドキュメンタリ。

これはヒンドリーの肉声が。低くて怖い…

それ以外にも…

まだまだ沢山YouTubeにあがっています。
これほどクオリティの高いドキュメンタリが沢山存在する殺人事件というのは、
なかなかないのではないでしょうか。それだけ世の中の関心を引く事件…。

ブレイディはヒットラーやマルキ・ド・サドに心酔し、
十代のうちからそれらの文献を読んでいたそうですね…。
しかも二人の初デートで観た映画は『ニュールンベルグ裁判』。
ヒンドリーの写真を拡大してその目つきを見ていたら、
鬼のようでなんだか本当に背筋が寒くなりました。
二人は悪い方向への相性が良すぎて、歯止めが利かなかったのでしょうか。
法廷で流されたカセットテープには、泣き叫びながら母親を呼ぶ被害者の声と、
ブレイディが犯す声と、手淫するヒンドレーの声が同時に入っていたそうですね。
ある種の戦利品のように、遺体を埋めた場所で写真を撮っていたとのこと。

ゴーリーの絵本では、犯人のカップルはこのように死ぬところで終わります。

実際のブレイディとヒンドリーも、終身刑のまま亡くなっていますね。
ブレイディは「死ぬ権利がある」と言ってハンガーストライキを起こし
餓死しようとしたらしいですが、点滴で生かされたとか。
また、未だ亡骸が見つからないままのキースの母親に、
「自分は遺体から20ヤード以内に案内できる」と手紙を送ったとか。

後に沢山のドキュメンタリ映像になり、多くの人々の関心を引き付けるこの事件。
私も映像をあれこれ観てゆく中で、なぜゴーリーが事件を絵本にしたのか、
なんとなく分かる気がしました。彼ら犯人の尋常ならざる精神や行動に、
おそらく得も言われぬ悍ましさを感じるのだと思います…。

マンチェスター出身モリッシー率いるThe SmithsのSuffer Little Childrenという曲も…。


先週書いたゴーリーのインタビュー本の中で、
この事件をモデルにした絵本についてゴーリー自身も言っています。
「このあいだ見返したが、自分が思っていたものよりもさらに不愉快な作品だった」

それでは、また。

プロフィール

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性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
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台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
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・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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