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星野道夫 没後20年里帰り展

みなさんこんにちは。土曜のありこです。

 人はいつも、それぞれの光を捜し求める、長い旅の途上
という名言があります。一部著書のタイトルにもなった言葉…。



星野道夫さんの没後20年記念展へ行って参りました。



当方はエッセイを何冊か読んだことがある程度なのですが、星野道夫さんが好き過ぎてアラスカへ旅に出てしまった人も居ると聞いたことがあります。


この、入り口右側のたてごとあざらしの赤ちゃん写真はよく見かけますね。
こんな優しい気持ちになれる写真を残してくれてありがとう、と思います。



カリブーの群れ。
薄の中遠い目をする熊。
グリズリーの雄々しい姿。
クリムトの絵を思わせる構図で抱き合った2匹の白熊。
霜の降りた植物は、こんなに美しいんだなぁと思ったり。
川を昇って飛びあがったら目の前に熊が居た時のピンクサーモンの目。
テレビでしか見たことないけれど、オーロラが「舞う」と表現していて、ああ、実際きっとそうなんだろうなぁ…と思いました。
ツノメドリって本当に目の部分がツノみたいになってるんですね。

写真をここに掲載出来ないのは残念ですが、ご興味ある方はどうぞ足をお運びください。
写真の使われた物販も、可愛いい物ばかりでした。


 生きる者と死す者。
 有機物と無機物。
 その境とは一体どこにあるのだろう。


星野さんはムース(ヘラジカ)のスープを食べながら、ムースは自分に食べられそして今それは人(の一部)になったと、生きるとは他の生を犠牲にすることであると書いています。
当たり前のことではあるけれど、日常の中ではそのありがたみを忘れがち。


ところで、雄のムースのツノって舞茸に似てますよね。
これ、本日の夕食の材料の舞茸です。

でもってこのリンク先がムース(ヘラジカ)
ほら、似てませんか?このツノ。
海藻のトサカノリにも似てますが…。


愛してやまなかった熊に星野さんは殺されてしまったんですよね…。
沢山の被写体にも選び、題材にした本まで書いた熊に。
展示されている中にはピンクサーモンを咥えた熊の目が確実にこっち(恐らくファインダーをのぞく星野さん)を見ている写真があり、それはなんとなく彼の最期を想起せざるをえない眼差しに見えてしまうのでした。


人工的に整備された公園などの自然はあれど、都市に住んでいると「大自然!!」と言うものを全身で感じられる景色はなかなかありませんよね。

 ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、
 もう一つの時間が、確実に、ゆったりと流れている。
 日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、
 それは、天と地の差ほど大きい。




展示場の自動ドアを出たら、“ざざーっ”と風が木を揺らす音。
最大限その時の自然を感じたくなった私は、思わず立ち止まったのでした。


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プロフィール

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性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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