驚異の瞬間 その③

驚異の瞬間の続きをお送りします。
以前の記事()はこちらからご覧下さい。

スパーリングとしては最終ラウンドである3Rがついに始まりました。
お互いにダメージが深いということは一目瞭然。
後にMRに話を聞いたところ「あの時は、移籍してきたばかりでしたし、会長に良いところを見せたくて必死でした」との事。きつくて仕方なかったはずですが、なんとか自分を奮い立たせていたようです。

疲労困憊の二人、ラウンドの序盤は離れた距離からジャブ、ワンツーと基本に忠実なボクシングを行い、疲れているからの省エネ戦法で、出来るだけ相手を近づけたくないという様相でしたが・・・

AKが放ったワンツーからの左フックがMRのこめかみにヒットすると激しい打ち合いが始まりました。
一瞬、グラッと来たMRでしたが、すぐに立て直すと、ボディ打ちを中心に雨あられの連打。
ほとんどのパンチがまともに当たり、後退したAKもタイミングを見計らいすぐにワンツーからの左フック、右ストレート、左フックを放ちましたが、これもすべてヒット。
MRはまるで顔面ブロックするかのようで、パンチがすべて顔面に吸い込まれていくのでした。

ダメージがありながらも必死に前に出る両者。スピード、パンチ力が鈍りながらもMRがコンビネーションを放つとこれもすべてヒット。

まさに、ノーガードの打ち合いへと突入したのでした・・・

あまりの激しい打ち合いに、内心、止めたほうが良いのではないかと会長の様子を伺うと、いつもと変わらぬポーカーフェイスでお互いのダメージなど全く気にしていないようでした。

その時、ついに驚異の瞬間が訪れました。
文才の無い私はわかり易くイラストでお伝えさせていただきます。(絵心はもっと無い)

AKの放ったパンチがまともにMRのアゴにヒット!!


あまりの衝撃にMRの口からマウスピースが上空へ飛び出す。


なんと!!!飛び出したマウスピースが元通りMRの口の中へ・・・


どうですか、皆様・・・別にたいしたこと無いと思われるかもしれませんが、一度、口から飛び出したマウスピースが元通り口の中に納まる。
まさに、コンマ何秒かにおける芸術ではありませんか!
私、長年ボクシングを観戦しておりますが、このような珍事は後にも先にもただ一度きりです。

その後、混戦の中スパーリングは終了。

両者、すぐにリングに座り込むと肩で息を切らし、しばらくはその場から動けないのでした。

MRとは、いまでも交流がありますが、会うたびにこの時の話題になります。

これは、すごく暑い夏の思い出でしたので、夏が来るたびに思い出してしまいますね。

何度打たれても必死の形相で前に出続ける二人を思い浮かべると、自分も頑張らなければいけないと感傷的になるのでした。

驚異の瞬間 終わり

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プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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