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大人の絵本

こんにちは、土曜のありこです。

いよいよ梅雨入りしてしまいましたね。
雨の多い今日この頃ですが、部屋で美味しい珈琲を淹れて、ゆっくりページをめくる時間も大好きです。
カフェイン中毒の私は特に、マキネッタでエスプレッソを作るのがお気に入りです。

なにが気に入っているかってエスプレッソを入れた後に出来あがる、圧縮された豆殻のコロンとした動物の糞みたいな物が、可愛いのです。このコロンとした動物の糞みたいな物はその後、ベランダの植物の肥料になります。


さて、以前シュルレアリストの画家ロブ・ゴンザレスの画集が絵本として売られていることを書きました。
絵本は子供用のみにあらず。

大人の絵本…画集としての要素も備えており、大人が自分の頭で感じたり考えたりするのに適した題材であるもの。そんな観点から、また幾つか挙げたいと思います。



まず下記、1950年代に多くのレコードジャケットも描いた画家、ベン・シャーンの作品『ここが家だ』です。
いつぞやの小部屋にも書かせていただきました「第五福竜丸」。核実験で被爆したこの船を題材にした絵本です。

もう5年以上前だと思いますが、神奈川県立近代美術館で開かれたベン・シャーンの展覧会へ行き、原画も幾つか拝見しました。本になるまで、一枚一枚の絵にかけた時間、ゴツゴツした味わい深い描画の一筆一筆に訴えかけたかった気持ちの強さを感じます。時間を空けて読めば毎度、繰り返し心打たれる作品です。




次にユリ・シュルヴィッツ氏の『よあけ』、子供の頃だったらこれを読んでもつまらないと思ったかもしれません。

めくる毎にただ夜が明けてゆくだけの内容なのですが、静謐さの中になんとも言えない奥行きを感じる作品です。都会の喧騒の中で毎日生活していると殊更に、ああ静かな生活っていいなぁ…と、しみじみ思ったりします。




最後に『茶色の朝』、心理学者フランク・パヴロフ、絵はミュージシャン・画家・俳優・映画監督という多彩な肩書を持つヴィンセント・ギャロ、日本人哲学者らによるコラボ作品です。ファシズムについてや、全体主義・大衆心理が誤った道を行った先の闇を描いています。色々な物がプロパガンダ利用され、メディアも政治に忖度する国に生きる者として改めて身につまされ、また一般市民の一人として己の非力さにも苛まれます。



そういえば、Wikiにあったのですが、ヴィンセント・ギャロってグンゼの白のブリーフがお気に入りなんですね!!
映画『バッファロー'66』のプロモーションで来日した際に「碑文谷のダイエーでグンゼ製の下着を3万5千円分購入した」と書いてありました。



それではまた来週。
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プロフィール

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性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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