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アジアの熱気 ~旅行編~ ベトナム

今、ちっちゃな自室の窓の向こうに見えるちっちゃなスカイツリーを眺めながら、友人からいただいた映画のサントラを流しながら、無濾過の贅沢ビールを飲みながら、小部屋執筆としゃれ込んでいます。貴族な生活です。

そうです、わたくし、ありこはまだ日本に居るのです(何言うとんねん)。
これは余談ですが、お昼に台湾フェスへ行って、麺線と魯肉飯とマンゴーかき氷とタピオカミルクティを飲みました。世界中でもとりわけアジアは美味しいものの宝庫な気がします。

素描展に触発されたわけではありませんが、国立新美術館と森美術館で同時開催中の「東南アジアの現代美術展 サンシャワー」へ行って参りました。
単にカラフルで熱いだけでなく、現代美術とは言えど戦争の冷たい影が見え隠れしていたり。ダイナミックな映像や音も駆使し、たまに香りも現地を思わせてくれたり、五感にフルに訴えかけてくるような催しでした。

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思い起こせば、何歳の時だったか、もう忘れてしまいましたが、私は人生初の海外旅行がベトナムでした。


到着したタンソンニャット空港は、イメージしていたベトナムとは格段に違って、とても綺麗だったことを記憶しています。
ホテルの従業員にチップを渡したらいきなりニッコニコになって態度が激変、急に可笑しいくらい丁重になって…分かり易いの嫌いじゃないよ!と思いました。 でも私は初の海外体験のせいか、慣れない菌にやられたか、到着直後から嘔吐と下痢、高熱に襲われ続けるという洗礼を受けました(まだ現地の食べ物や飲み物は何一つ口にしていないにも関わらず)。一人旅でツアーでもないので、部屋のトイレのタンクの中から沢山のヤモリの鳴き声がする中、一晩中何の助けもなくもがき苦しんだ想い出。建物は確か四角かったはずなのに、なぜか微妙に斜めっている天井の隅……熱のせいだとおもいました。
ベトナム人は朝が早いらしく、6時くらいからもう表通りの原付(ノーヘル5人乗りなど)や車のクラクションが「パッパー」「パッパー」けたたましく鳴り響き続けて…トイレとベッドの這いずり回るような往復の繰り返しでほとんど眠れずに迎えた早朝。ホテルの窓から外を見下ろしたら、ミルクティー色のサイゴン川が朝日でキラキラ輝いていました。
寝てる場合じゃない!と思いフラフラしながら食べ物を探しに無理やり出掛けました。見るからに具合が悪そうだったのか、同じホテルに泊まっていたカナダ人やイングランドの人たちからもAre you OK?と心配され…。エレベーターの壁に真正面からおでこを押し付けて熱っぽい頭を冷やそうとした奇行のせいかもしれません。

日本の川じゃ見たことありませんがアジアの他の国の川ではよく、水草の束というか、最早ちょっとした島みたいな水草の塊が流れて行きます。ニョロニョロみたいな…。魚を模したクラフト感たっぷりな船もありました。

フォーを食べたら、少し落ち着いて、熱っぽいのは外気の温度のせいかもしれないと思うくらいまでは回復しました。


ホテルの天井の斜めは、熱が下がっても斜めでした。だいぶ回復した翌日か翌々日、当時現地で駐在員をしていらっしゃった素敵なご夫婦(バンドマン)と会い、ライブハウスへ連れて行ってもらいました。
壁画は有名どころ(ニルヴァーナやジョンレノンやジミヘン)、演奏される曲も米国の王道カヴァーが主流でしたが、ステージの後ろがギターのサウンドホール、テーブルはピックの形、お店の設えは予想外にお洒落でした。
2人っ子政策で平均年齢が25歳…若者が多いのもあってか、娯楽が少ないからか、凄まじいほどの熱気でお店の外にまであふれかえる観客。

実はこの時私は、オレンジのシャツを着て行ったのですが、少し笑われました。なぜ笑う!? 可愛いじゃないか、オレンジ。しかし、よくよく聞いてみれば、ベトナムではオレンジの服を着る人はゴミ収集の人:公務員(社会主義国です)なのだそうです。気をつけて街を見まわしてみれば確かにゴミを集める人は皆、私とまったく同じ色の服を着ている。ゴミはフランスの植民地であっただけあって、旧母国のその昔同様、窓からポーンとゴミを投げ捨てればゴミ収集の国家公務員(オレンジの人たち)が拾ってくれるシステム。
ああ、なんということだ。今後オレンジの服は別の国で着ることにしよう…心に誓ったのでした。
ちなみにベトナムは日本以上に道路の両脇上を電線の束で張り巡らされているのですが、その電線の補修をするのも公務員なのだそうです。日に何度もあるスコールの直後、まだ濡れているであろう電線を、素手で掴む公務員…すごいです。感電は大丈夫なのかな? ゴムでコーティングされているところを持つから大丈夫なのでしょう。でも私からするとすごく勇気のある人たちに見えました。

アジア圏ではよく見かける光景ですが、CDショップは海賊版がずらーっと並んでいました。電気屋さんにはboseならぬboseyというスピーカーがあったり。
楽器屋さんで日本円にすると千円くらいのギタレレを買って帰りました。ギターケースにはYAMAHAとあり、そのチャックにはadidasとありました。楽器を担いで少しくたびれた格好をしていたせいか帰国時の入国審査で何かを疑われたらしく、前後の人は皆スルーなのに突然停められ細かく荷物検査をさせられました(私のような貴族に対しなんと無礼な!笑)。可愛いギタレレ、自宅へ帰って弦を張り直しチューニングしたらその途端、張ったばかりの新品の弦が3本切れました。440じゃなかったのかも?しれません。1本切れるのは良くあることですが、3本は初めてでした。

そういえば、ベトナムではライブハウスでも楽器屋さんでも、なぜかベースは5弦しか見かけませんでした。単なる偶然かもしれませんが。

旅行編はもちろん、転職活動編のアジア(中国広州や蘇州、台湾、香港、シンガポール)もそのうちいつかお送り出来ればと思っています。最後まで読んでくださってありがとうございました。
それではまた!
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プロフィール

HN:
性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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