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真空管

【ゲスト出演】
ペンネーム:通りすがりのサラリーマン


 唐突だが、真空管が好きだ。何といっても、うっすらと光ってその身を削りながら音を増幅するその姿、眺めるだに感動を禁じえない。
 真空管とは何かというと、ガラスもしくは金属の真空容器に電極を封入し、スイッチや電力増幅の用途に用いられる電子素子である。1900年初頭に開発されコンピューターやAmpの部品として使用されてきた。1960年代以降は半導体素子のトランジスタが実用化され、白熱電球のように短寿命の真空管は世の中から消えていった。



 しかし真空管は周波数特性に優れ大電力を扱えるため、一部の特殊な領域(放送局や医療機器など)では現在でも活躍している。特殊な領域にはAudioやGuitar Ampも含まれ、今でも特に根強い人気がある。



 Ampの領域で真空管の人気が衰えないのは、ノスタルジックな理由だけではない。何といっても“音”がいいのだ。一般的には真空管の音は“暖かい”とよく言われるが、決して音がこもっている訳ではない。耳に突き刺さるような音にならないということなのだが、これは真空管の増幅特性が歪んでいることに起因するものと思っている。
 その他にもうひとつ、これは広く知られていないと思うが、真空管は速いのだ。速いといっても時速250km/hでFerrariのように走るわけではない。音声信号が入力され増幅されて出力されるまでの時間が真空管のほうが1ケタ速いといわれている。真空内を電子が飛ぶのと半導体の中をバケツリレーのように電子が動くのとは速さの違いがあって当然と言えば当然である。
よく高級な真空管Guitar Ampでは“ピッキングする前に音が出る”と称されることがある。そんなことがある訳は無いのだが、反応が速いということをうまく言い表していると思う。

 そんなこんなで真空管に心を奪われた状態が続き、とうとう自分でGuitar Ampを造ってしまった。



 これは某有名ブッティック系Ampの回路を基に自作したGuitar Amp Headである。オリジナルは2chなのだが、左側の3つのつまみはFenderの真空管式Spring Reverb Boxにした。上部のReverb Panには今はなきAccutronicsの3本Springを奢った。市販メーカー製のAmpでは決して出ない芳醇な音が出ると自負している。


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プロフィール

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性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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