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鉋の台打ち

石井の小部屋をご覧の皆様こんにちは。
栗山です。

今年の夏に某彫刻家の工房を見学させていただきました。

それはもう超人的な技術と感覚を持った作家で、仕事場の雰囲気も最高でした。
そこかしこに作品が置かれ、道具、機材、整然と散らかっている、といった感じです。
かっこ良かったです。

色々な道具や刃物を見せてもらっている時に、
自分はハイスの鉋を探している…
という話をしました。

じゃあこれ…使えるかわかんないけど…

といってハイスの鉋刃を不意にいただきました。
ハイスの鉋があれば、指板の黒檀がサクサク削れて便利なんです。
ただ、今はあまり良いものが手に入らないらしく、自分は購入を躊躇していました。



あと、台はこれでいい?



古い白樫までいただきました…
まあ見た目、ただの古い木ですけど、これが本当に良い材料らしいです。が…

台に穴が開いていません…
人生初の鉋の台打ち。

ネットやら、鉋の文献、手持ちの台を観察してやるしかありません。
刃物屋さんや経験者に訊くにも、一度もやったことがないので何を訊けば良いかもわからないので、とりあえず一度、やってみることにしました。

一度で上手くいくわけがないので適当な白樫の台を入手しました。



材の年季が歴然…



この白樫という木は本当に硬くて、粘りがあるというか、素直じゃないというか、掘り上がる頃には木槌を持つ右手の握力がなくなるほど消耗しました。

穴が貫通したときの喜びは相当なものでした。
その後の刃を入れる溝(押溝)掘りが最難関で、なんだかんだで一日中かけて掘り上げ、翌日微調整。



後日チェックしていただき、最終調整。

「初めて打ってこれなら上等!このまま使える!本当に器用!」



また才能の片鱗を見せてしまいました…笑

そうなんです。
私は、「器用」だけでここまでやってきました。
そしてそれ以上の努力は怠ります。

それにしても台を作っただけでかなり愛着が湧いてきます。
超いい気分です。



右から古い順です。
時代が付いてくればカッコ良くなりそうです。
作った台は少し幅が広く、ダサいので後日スッキリさせようと思います。
硬い木を削るので、他よりも刃の角度を立てています。

それにしても、自分で掘ると仕組みや要所が良くわかります。
やって良かったです!

皆さんもぜひ鉋の台打ち、やってみてください!笑
自分はもう二度とやりたくないです!


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プロフィール

HN:
性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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