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ゴーリーの優雅な秘密

みんなの大部屋をご覧の皆さま、こんにちは。ありこです。

以前、エドワード・ゴーリーについてのインタビュー本を読んだ話を書きました。

そして、地方を回っていたゴーリー展がいよいよ東京へ…今週末ついに行ってきたのです@練馬美術館。



複数の猫と暮らした、ユーモアある生涯独身の絵本作家…。
そういえば以前書いた通り骸骨も同居していたか、笑。


今回の展覧会では数百点に渡る原画等を観ることが出来ました!満足。


展示室は第一第二第三と3部屋に分かれていますが、階段を上ったり角を曲がったりするたびに、このようなゴーリーの絵本の登場人物がひょっこり現れます。



ゴーリーのユーモアを再認する例として下記のような絵本があげられます。

この場面↓子供に見せてええんかいな、笑。

副詞をフィーチャーした本なので、これで英語の副詞を勉強します。

ゴーリー展の絵の横についた解説にはこの本を思わせるかのように●に白抜きの字がちりばめられていて、道順の通りにつなげてゆくとそれがこの展覧会のタイトルになる…という、
あ、ネタバレごめんなさい。
でもそんな、ファンの心をくすぐる仕掛けがあったりなんかして、ニンマリしました。

以前、実話に基づいた『おぞましい二人』という絵本について触れましたが、モチーフとなった事件「ムーアズ殺人事件」についても展示にありました。

大好きだった猫は絶対に絵本の中では不幸なめにあわせることがなかったとのこと。
じゃあ、絵本の中であらゆる不幸なめにあわせる子供は?
…本当のところはゴーリー本人のみぞ知る。

私が彼の絵本を好きな理由は、大多数がハッピーエンドじゃないから。
世の中は元来不公平なものであり、不条理に満ちている。
そんな現実主義の彼の物の見方が好きです。

これはゴーリーがハーバード大学に居た頃に母親に送った手紙の封筒なのだそうで、こんな手書きの可愛い封筒(…しかも絵の中に住所がうまいこと組み込まれて書かれている!)を受け取った時のご尊母の喜びはどれほどだったでしょう。

この↓一番下の封筒は絞首刑になる男のイラストで、受け取った瞬間は不安にかられたでしょうけれども、笑。


ゴーリー展ではグッズショップもありました。どれもこれも可愛い!
さすがに『おぞましい二人』のグッズはありませんでした。そりゃそうだよね、笑。
この絵本自体は個人的には別格に好きなのですが。

細か過ぎて、その後5年作品を作るのをやめるくらい疲弊するほどの背景。人を不安にさせることに興じた、いたずら心に満ち満ちた内容。身もふたもないエンディング。

すべてが大好きです。

良い展示会でした。
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プロフィール

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性別:
非公開
職業:
ギター屋、毒ガス屋、台灣屋、ロボット屋、他、沢山
自己紹介:
ギター屋 栗山
毒ガス屋 小俣
ロボット屋 うどん
台灣屋 ありこ

を中心に、様々な自己中話を投稿していきます。
歴代メンバー
・将棋屋 師匠(2017年8月20日まで)
・クレープ屋 石井(2018年8月8日まで)

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