二代目桂枝雀という人

こんにちは、土曜のありこです。
生きていらっしゃったら今年79歳。未だ根強いファンが沢山。
繊細でとても頭がいいのに、それを真逆に振り切って馬鹿を演じられる方。
来月も寄席へ行くのにこんなことを言うと誤解を招くかもしれませんが、私はどうやら実は落語が好きというより桂枝雀師匠という人が好きなようです。
本名「前田達(とおる)」少年は高校生の頃、亡くなったご尊父の代わりに弟たちを養い家計を支えるため給仕や工場で働くのですが、前田兄弟として弟さんと一緒に漫才でラジオ出演なんかも果たされています。そんな中も成績優秀で神戸大学に合格。1年後「大学がどんなところかだいたい分かりました」と言いさっさと辞め、米朝師匠のもとへ弟子入りします(枝雀師匠になる前の桂小米・誕生)。こういうところは大阪の府立高専というインテリながら途中で辞して演劇の世界へ身を転じる私の一番好きな俳優國村隼さんと似ています。他にも個人的にはこのお二人の共通点はあるように思います。お酒が好きであったり、関西弁であったり。枝雀師匠は英語落語を海外でやり、國村隼さんも言わずと知れた国際派俳優、国境を越えて活躍していらっしゃいます。
また、後に枝雀師匠の音源のライナーノーツ(余韻の残る素敵な文章)を國村隼さんが書かれていることに気が付き、驚きと共に「繋がった!」と勝手に興奮したことを覚えています。お二人のご縁をただ単に私が知らなかっただけなのですが…。

枝雀師匠はメディアでは「すびばせんおじさん」として陽気な芸風で有名になりましたが、プライベートではさほど陽気ではなくむしろ静かでテンション低めな性質であったそうです。
完璧主義でしょうか、本の巻末に落語の「サゲの分類表」なるものを残しています。
弟さんが亡くなられてから、随分と死後の世界について調べるようになったと著書にありました。さらに突き詰めるタイプであったが故か、晩年(といっても60歳いかない)心を病まれ、奥様に自分は幸せに出来ないから離婚してくれと懇願をしたり、しばらく高座を休まれたりし、とうとう首を吊ってしまいます。弟子の雀々師匠がロープからおろし一旦は一命をとりとめたものの、結局帰らぬ人に。

枝雀師匠の落語の中で一番好きなのは『おもいでや』ですが、著書の中で一番のお気に入りはこれです。
この本は、枝雀師匠がお弟子さん方やご家族と共同生活をする中で、日々の細かなことから落語というお仕事のこと、大小様々な悩みを抱えいろいろなことを考えながら生きていらっしゃることがとても読みやすい文体で書かれているエッセイです。お弟子さん一人一人について、愛情のある言葉で言及されています。
お弟子さんの桂雀々師匠や雀三郎師匠の寄席へ行ったことがございますが、まくらで一門の話が出た時には嬉しく、噺も独特の言い回しなどはちゃんと枝雀師匠のものを受け継いでいらっしゃるなーと思い、この先もずっと、脈々と引き継がれていくといいなぁと1ファンとしてはしみじみ思うのでした。

甘エビの青い卵

皆さんこんにちは。
仕事絡みの面白い映像を作っている関係で、ここ最近連日夜なべが続いている土曜のありこです。かなり面白いので、ここで皆さんにお見せ出来ないのが残念です。

ところで、そんな中昨日ちらっと用事で築地へ行き、午後だったので場内ではなく場外のみでしたが寄り道ついでにまた色々海の幸を仕入れました。

カンパチと甘エビと白魚の割と大き目な3パックが晩酌セットと称され1000円!『晩酌セット』なんて素敵な言葉を使われちゃったらもう買わずにおれません。

しかも甘エビなんて10匹中9匹が子持ちという大当たり!!
甘エビの卵ってご覧になったこと、ございますか?スーパーやお寿司屋さんの甘エビは殻が剥かれているものが多かったりして、きっと甘エビの卵はあまりお目にかからないので、レポさせていただこうと思います。

まずは塩水で洗います。

キッチンペーパーに並べて水気を切ります。


ほら、見てくださいこれ。


ほらほら。


青い卵です。最初に見る人はちょっとギョッとしますが捨てないで~!甘エビの卵は珍味。
キャビアにいたっては黒い卵ですが誰が捨てますでしょうか(笑)。



宝石みたい!アクアマリン?いや、ブルーダイヤです!!

食感と申しますか舌ざわりはタラコですが、味は海老
プリン体が心配な方も、この量ならまず大丈夫じゃないでしょうか。うっかりすると一口で消えてしまいます。

甘エビの本体は海老味噌とあえてお刺身でいただきます(醤油は要らない)。

とろ~っと口の中でクリーミーに噛まずに溶けてしまう新鮮さ。もうスーパーのは買えなくなってしまう…ああ、この味に慣れては危険です。
甘エビの頭というか殻は「なんちゃってアメリケーヌソース」を作る出汁に使おうと思います。


ちなみに今回もまたマグロの切り落とし500円と小ぶりの本山葵1本200円もちゃっかり買いましたので、マグロ丼を食べまして、カンパチや白魚のお刺身も食べ、普通の海老も調理してパエリアになりましたのでここにご報告させていただきます。


北海タコも200円!で買いました。さて、タコはどう調理しようかな~。
それでは皆さま、良い週末を!

色んな豆で味噌造り

小部屋をご覧の皆さんこんにちは。
2018年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それにしても、寒いですね!
いよいよこの季節がまたやってまいりました。そう、「寒仕込み」です。
発酵ものシリーズの…幾つ目か忘れましたが、その3か、その4です。

きっと皆さんご存知かと思いますが、味噌って案外簡単に出来てしまうのですよね。寒の時期に仕込み、白みそなら数か月、赤味噌なら半年放っておけば勝手に出来ています。途中天地返しと言って混ぜる派がいる一方、ずっと混ぜない派も居るみたいですね。私はカビの発生が気分的にどうにも嫌なので、必ずビニール手袋を付けて仕込み、極力空気が入らないようにして天地返しはしません。

色んな豆や麹で味噌を作ってみて、味の違いを感じてみたい!!


というわけで、過去に試した組み合わせ&簡単な感想は下記です。それぞれ味わいが違います。違うと言ってもどれも味噌なので、醤油との違いほど大差は無いんですけどね(笑)。


◆大豆×白米麹
┗オーソドックスな味



◆大豆×玄米麹
┗香ばしいけどこれもオーソドックス



◆大豆×麦麹
(四国ではよく見かける味噌とのこと)
┗香ばしくさらっとした味



◆黒豆×白米麹
┗コクがある!黒豆は粒をあえて大きめに残す方が良かった



◆黒豆×玄米麹

┗コクがすごいある!!うんまい!でも好き嫌い分かれそう(私はこれが一番好き)



◆ひよこ豆×白米麹
┗コクはあまりないけど、優しい味わい



◆グリーンスプリットピース×白米麹
┗大豆と大差なかった



◆小豆×白米麹
┗ほんのり小豆の香りがして、ぜんざいを思い出したり




◆白花豆×白米麹
┗大豆と大差はない調味料として汎用性のありそうな味



下記は味噌と言っても色んな物を入れ、しかも発酵期間が短い(数週間で出来てしまう)ので別扱いとしたいと思います。
人によっては昆布を入れたり、鰹節やいりこを入れたり、胡麻、松の実、色々みたいですね。
◆もろみ(ひしお)味噌

もろみ味噌はご飯のお共に、キュウリや冷奴と一緒におつまみで。私は茄子と茸のもろみ味噌炒めが大好き。一時期お弁当に必ず入っていました。

我が家の味噌蔵です(笑)。

色んな豆で味噌を作りましたが、黒豆の味噌だけは個人的に別格でしたので、何年か続けて作りました。今後も黒豆と玄米麹だけは市販であまり見かけないので作りたいです。あとはもろみ味噌がお手軽でおすすめです!

ではまた土曜日に。

ジプシースウィング

こんにちは。今年最後の土曜のありこです。
6月からこの小部屋での本気の無駄話に参加させていただき、大変楽しく過ごさせていただきました。
みなさま、誠にありがとうございました。

さて、石井氏、栗山氏とギターの話題が続きましたね。
そこで思い出したのですが、少し前に映画「永遠のジャンゴ」を観て参りました。
正統派クラシックギタリストやジャズミュージシャンの方からは「ジプシースウィング?邪道じゃ」と思われてしまうかもしれませんが、私も然程ぞっこんでジャンゴのファンというわけではございませんのであしからず(笑)。
普段はピアノトリオとかウッドベーストリオの静かなジャズ(バップ系じゃないやつ)なんかを聴くことが多いです。でも今から10年以上前ですが、ステファン・グラッペリやデューク・エリントンを含め、その周辺のジャンゴに関わったミュージシャンの音楽を結構聴いていた時期がありました。



現在公開中の「永遠のジャンゴ」は、第二次世界大戦の頃のみをクローズアップした内容となっておりました。


ジャンゴ・ラインハルトの最初の奥さんとの話や火事で火傷を負った頃の話は出ません。ましてや晩年(といっても43歳で逝去)アメリカでの活躍などについては一切出てきません。そのため、ある程度ジャンゴのバックグラウンドを知っている人にとっては、ナチスドイツと周辺の音楽事情のフィクション半分と思えば楽しめる映画かなと思います。沢山出てくる演奏シーンは、とてもよく出来ていました。楽譜が切れ端しか残っていなかったという有名なジャンゴの「レクイエム」、これも半分想像で完成させて映画にしたようですが、コーラスがとても美しかったので、きっとこの映画のサントラも好きな人は好きかもしれません。

ちなみにこちらは実物のジャンゴですが、左奥にいるのがその弟「ニンニン」です。なかなか魅力的な眉毛です。


あ、話が逸れました。

ジプシージャズについての映画は、15年近く前のものですが、私は「僕のスウィング」というトニー・ガトリフ監督の作品が大好きでした。ジャンゴの正当な後継者と言われているチャボロ・シュミットが出ています。
この「僕のスウィング」はサントラもよく聴きました。老婆の歌が入っているのですが、その焼けた声がなんとも言えない味わい。思わず強めのお酒に手が伸びちゃう感じです。
劇中に出てくるこの少女↓の歌声も好きでした。

このシーンを観て↓ジプシーのキャラバン生活に憧れたものです。なんだか楽しそうで。

スナフキンのように一所に留まらず、風のように人生を送りたいと思っている人にとってはまさに夢の生活!


ところで、今度は本物のジプシーであるロマが演奏するスウィングを好きな方からすると邪(よこしま)な領域かもしれませんが、スウィング・ジャズを弾くフレンチ・ミュージシャンについて少しだけ書かせてください。40歳を過ぎてから日の目を見た、遅咲きのサン・セヴェリノという人がいます。

10年以上前だったと思いますが、来日したのでライブへ行きました。下品でユーモアたっぷり、共演者も皆すごく楽しそうに弾いていて、エンタメを十分に意識したパフォーマンスでした。腕まくりしたら入れ墨だらけ!ステージ上でズボンのチャックもおろしちゃってもう滅茶苦茶、お客さんたちもなぜか大ウケ、MCで見せる茶目っ気たっぷりなキャラクターが抜群に可愛かったです。
下記はプロモかつ他のラップアーティストのフィーチャリングなので好き嫌いあるかと思いますが、キャラクターがたっているので載せておきます。ジプシージャズでラップでポップで訳わかりませんが、この人の性格というか内面は更にちょっとパンクな気がします。

大掃除のお供にピッタリなナンバー!踊りながら部屋を片付けることができます、笑。

ジプシースウィングに影響を受けたフランスのアーティストとしてトマ・デュトロンという人もご紹介したいです。この人はなんとフランソワーズ・アルディとジャック・デュトロンの息子さんなのです。
この曲↓曲名がナスダック(株式市場!?)。気が付きますでしょうか、曲中で「東京、東京行き~定刻10時」という駅アナウンスが入っています。


下記はお母さんであるフランソワーズ・アルディのヒット曲、邦題「さよならを教えて」。
逸れに逸れまくって、最早ジプシージャズなんて全く関係ありませんが、年末におじさんばかりを載せてアレなのでお口直しに貼っておきます(笑)。
ほんとに美人。かわいい~!


それではみなさま、良い新年をお迎えください。
2018年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ありこ 拝

深川ゑんま堂

みなさんこんにちは、土曜のありこです。

夏頃に地獄絵展へ行き、こちらに少しレポいたしました。その際、脱衣婆の商魂たくましさについて触れました。

さて、割とご近所に深川ゑんま堂なるものがあるとのことで、再度地獄の雰囲気を感じるために行ってみました。江戸御府内八十八箇所の一つなのだそうです。寺院名・住所一覧…こんなにあるんですね~。ご朱印集めにお遍路に、廻られてはいかがでしょうか。

閻魔様の前に陳列されている下の写真のようなお賽銭ボックス?に5円や10円などお金を入れればありがたい閻魔様の録音説法が流れます。

「浮気封じ」「方位除け」「学業増進」「怨敵タイ産」「うそ封じ」「合格祈願」…
ふむふむ…

「ガン封じ」「病気平癒」…

えっ? 
それ、病気平癒だけで良くない?



「合格成就」「家内安全」「商売繁盛」「ぼけ封じ」「いじめ除け」…


「祈願成就」

あら!? 
この一番右側の「祈願成就」、これだけでいいんじゃないかい?


ぼけ封じと交通や家内安全の祈願をしつつ「祈願成就」だけにお金入れればいいんじゃないか?
そんなに色々なところにお賽銭を入れて欲しいのかい!?!?



悶々としながら内心ツッコミを入れつつ、ランダムに流れる閻魔様のありがたいお説法を聞き、かの商魂たくましい脱衣婆を思い出しながら帰宅したのでした。


先週深川祭りについて書きましたので、深川繋がりの記事をもうひとつ続けてみました。

イブイブの夜にふさわしいクリスマス感満載の内容を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました♪(笑)
それではまた来週~!

富岡八幡宮の水かけ祭

小部屋をご覧のみなさま、こんにちは。土曜のありこです。

先日凄惨な事件が起こったばかりの富岡八幡宮、俄かに注目が集まっています。全国ネットでヘリコプターから富岡家の玄関、近所のコンビニまで映りました。神宮付近の人通りはガクっと減りましたが、知名度がいっきに上がってしまいました。

夏頃こちらに書こうか迷ったのですが、お蔵入りしていた深川祭(通称「水かけ祭」)のレポートを今ごろ掲載したいと思います。

近場に住んでいることもあり、事件についてや地域の噂など、メディアでは報道されない事も様々耳に入っておりますが、あえてここでは触れません。
みなさまがお持ちの情報内で、それぞれ色んな気持ちで読んでいただければ幸いです。
深川祭は江戸三大祭のひとつで、しかも本祭りは3年に1度しか無いと聞きました。今年はまさにその本祭りの年で、盛大に50基以上の御神輿が件の富岡八幡宮を発着点とし、永代通りなど国道を歩行者天国にして練り歩き、その御神輿めがけてみんなで水をかけまくります。
深川民が水の入ったバケツを持って国道に出てくるだけでなく、荷台にブルーシートを敷いて水をはりプールのようにしたトラックも。

深川消防署までが総出で参加しけっこうな水圧の消防ホースで水をぶっかけていました。今年は出来たけれど、水不足の年にはなかなかこれが出来ないとのこと。
富岡八幡宮の鳥居をくぐって参道に入るともう、すごい人ごみでした。3メートル先が見えない!
出店が沢山。
金魚すくい、懐かしい…。

国道ではDJポリスが「そこの向かいの歩道のみなさーん、安心してください。そちらまで、もれなく水がかかります!スマホが使えなくなって後で泣くことがないよう十分ご注意ください。」とマイクで軽快に呼びかけていました。↓
心得ている地元民たちはビデオカメラにビニールをかぶせての撮影です。↑

消防隊がホースからの水の出をチェックしています。↓
お盆真っ盛りの真夏。御神輿が近づくと「わっしょい、わっしょい」の掛け声とともに暑苦しいくらいの熱気が押し寄せておりました。そんな中なので、水がかかるのが気持ちがいい!涼をとりたい!という人も多いのかもしれません。前に人が多すぎてうまく写りませんでしたが、かつぐ人たちはもう全員、髪の毛から法被から足袋までずぶ濡れ。
通り沿いのマンションやお店などのベランダから見物する人たちも沢山いました。

私の写真だけだといまいち伝わらないのでちょっとズルをして、とある場所に飾ってあったカレンダーを写して参りました(笑)。
すごい盛大でしょう!?
御神輿1基につき500人くらいの担ぎ手とのこと。それが50基以上!

御神輿は本祭前日にも地域に小さめのものがあちこちで回っていました。
これは当方の部屋から見下ろした在住地区の御神輿。

富岡八幡宮には「日本一のセレブ大神輿」とか「日本一の黄金大神輿」と言われる、ダイヤモンドやルビーの散りばめられた御神輿があります。佐川急便の会長さんから奉納されたそうです。一粒でいいから欲しい!
観に行きましたが、かなり立派でした。重さは4,5トン。
一見すると金ピカなだけですが、鳳凰の冠にはルビー2,010個!胸には7カラット、目には4カラット、狛犬の目に3カラット、小鳥の目など複数の場所に1カラットのダイヤだそうですよ。まぶしすぎます。


本祭り翌日だったかと思いますが、富岡八幡宮の境内で能&雅楽を鑑賞いたしました。
大小和太鼓、琵琶もありました。奏者もみなマルチプレイヤー、くるくる楽器の役割を回しているのが印象的でした。
「笙」という笛です。ステージ上、一番の見せ場で顔が隠れてしまう楽器。シャイな人にはうってつけかも?
子供(双子もいた)から大人まで、踊り手の方々はゆっくりゆっくり、見てるだけで瞼の上下がくっついてしまいそうな速度で出てきて舞っていました。まさにインナーマッスルが鍛えられそうな動きとでも言いましょうか。
よくあの抑揚のほぼ同じ感じが続くバックミュージックで踊りを覚えられるなぁと感心いたしました。

こちらは地域で一番大きい深川郵便局↓時間外になると現れるシャッターは水かけ祭の写真が…ゆうゆう窓口へ行くといつも目に入ります。


神宮自体は大変歴史があり相撲とも縁の深いところ。
事件によって汚点がついてしまったようで、ここで家内安全祈願のお守りを買う人なんてもう居ないんじゃ…とかいろいろ言われていますが、今後どうなるのでしょうね。
初詣を含め、しばらくは今年夏のお祭りの時のような喧騒は見られない気がしています。


さて、それでは、私は今夜これからまた寄席へ繰り出します!
明日も楽しい忘年会。

みなさまもアルコールの大海原と寒波の中を揺蕩う季節かとお察ししますが、
どうぞお体をご自愛しつつ良い年の瀬をお過ごしください。



シュトーレン

昨晩は一年で一番忙しい日だったのですがなんとか無事に終え、夜は打ち上げ&外国人ゲストの歓迎会で人生初の屋形船に乗りました。
そして、近場の富岡八幡宮で日本刀による物騒な殺人事件が起こり、結構驚いているありこです。あの辺り普段よく歩いてるよ…今年は深川水かけ祭りにも行ったし、八幡宮内で能も鑑賞したばかり。
さてみなさん、坊さんも走る何かと騒がしい師走、いかがお過ごしですか。

街はクリスマスムード満載となって参りました。
当方以前書きました通り、宗教的なものは一切不可知論者なため、初詣も特に興味がないので誘われなければ行くことはございませんし、もちろんキリスト教でもござんせん。しかし!季節感ある食べ物が絡むとなったら喜んでイベントに馳せ参じます。ローストチキン?ローストビーフ?いいじゃありませんか~クリスマス(笑)。

というわけで、ドイツやフランスの地方でクリスマス前の一か月ほどをかけて長いこと少しずつ少しずつ食べ続けられるというシュトーレンのイベントへ行って参りました。全国シュトーレンコンテストとかで、ひたすら食べ比べて投票をいたします。

シュトーレン(トンネルの意、オムツの意であるという説も、笑)、それはパンでもなければケーキでもないちょっと不思議な位置づけの食べ物。

しかし…会場はすさまじい量でした。桁外れのシュトーレン。食べても食べてもまだ次がある。
いったい何十本あるんだ~!!!!

食べ続けているうちに、どれがどれより美味しかったのか、良く分からなくなり、ロゼのシャンパンも2杯目いただいてますます良く分からなくなるという始末、笑。
もうそれはそれは飽きるほど、一生分のシュトーレンをいただきました。大満足。

レーズンをウィスキー、オレンジピールをラム酒、あんずを白ワインなど、それぞれこだわりのあるペアリングで漬けたフルーツやナッツが入っていたり、ダージリンやココアが入っているものもあったり、工夫が凝らされていて同じ味のものは一つもありませんでした。

色んな種類のお酒で漬けられたレーズンの食べ比べスペースもありました。「ドーバーティー紅茶リキュール」に漬かったレーズンが美味しかったです。

上の階では、その道で有名なプロが実演して教えてくれたのですが、色々と面白い話を聞けました。

ドイツでは色んな種類のシュトーレンがあって、数か月もたせるものもあれば、3日で食べ終わらねばならないものもあるそうです。
長持ちさせる物は「マジパン」が入っているから、それだけ日持ちがするということもあるそうです。

ローマジパンは何年も日持ちするため、イランの洞窟で見つかった世界最古のお菓子なのだそうです。

なぜ日持ちがするのか…
それはよく火サス(火曜サスペンス劇場)で出てくるあの毒物…

若い巡査「検視官、アーモンド臭がします!」


船越刑事「青酸カリか…」


マジパンの生アーモンドには微量の青酸カリ(シアン化合物)が入っているのだそうで。菌が繁殖できないんですね。

カルダモンというショウガ科の植物のスパイスを入れることで更に長持ちさせます。

作る上でのコツは「①パンにしない」それから「②酸化させない」という2つだそうです。
つまり強力粉を使わず、あまりこね過ぎず、空気の沢山入ったふわふわのパンみたいにならないようにする。
バターはカゼインを抜いて(つまり冷凍するなどして下部に溜まった乳清を取り除きすましバターにする、もしくはコンパウンドバターを使うなど)酸化させないようにする。

よくシュトーレンは1か月かけて熟成させるといいますが、焼き切っているものだから熟成というのはホントはあり得ないのだそうです。勘違いしてました!びっくり。実際は時間が経てばそれなりに味がなじむ、一体化する、というだけなのだそうで。一番美味しいのは焼き立てなんだそうです。
仕上げの砂糖の付け方のコツなども教えてもらって、勉強になりました。

焼き立ての香ばしさはやっぱり違いますよね~そりゃそうだ。
ではみなさん、まだちょっと先だけど、楽しいクリスマスを!




また来週~♪

鮫皮おろし

こんにちは。土曜担当ありこです。
日曜にライブがあるので、人間国宝である小三治師匠の寄席へ行きMCのお勉強をして参りました。
お勉強なんて言っちゃって、ただ寄席に行って笑いたかっただけだろうが!
…そうです。私は常に「笑い」と「一味違ったグルメな食べ物」に飢えております。



好きな食べ物は何?と聞かれたらこう答えます。

「葱…茗荷…生姜…パクチー…それから山葵」



「それ、全部薬味じゃないか」と言われることしばしば。これらは立派なメイン料理になりうる食材であると思うのですが、なかなか理解していただけません。

昨晩は自宅の向かいにあるお寿司屋さんへ行きました(貴族らしく回らないお寿司屋さん)。ちゃんと生をすりおろしてある山葵と、何らかこだわりのあるお醤油を使っているお店だと嬉しくなります。

そこで、私の周りの先達のみなさんは良くご存知かと思いますが、ガツンと山葵の魅力にはまるためのツールについて書こうと思います。


ジャーーン

『鮫皮おろし』
一昨年自分へのお誕生日プレゼントに買いました。
鮫皮と銘打っておきながら、実はほとんどは鮫ではなくエイの皮で作られているそうです。表面のゴツゴツブツブツした白っぽい部分、エイの背骨付近の一番堅い部分の皮を使われているそうです。

これを使ってくるくる円を描くようにして山葵をおろすと、香りが立ちます。チューブの山葵とはまるで違う味わい。何より、山葵一本一本の辛味や香りが、それぞれ違うことに驚きます。山葵ってこんなに個性豊かだったのね!まさに、みんなちがってみんないい/金子みすず(笑)。山葵自体は1本500円以上したり安くは無いのですが、根の部分を水に浸して立てた状態で冷蔵庫へ入れ毎日水を換えてやれば結構日持ちします。数センチずつ使いながら、しばらく山葵ライフを楽しめます。

人生は一度しかありません!鮫皮おろしも安く無いし、すぐに洗って陰干しする必要があるなどメンテナンスも気を遣いますが、ちょっとした味覚の贅沢にいかがでしょうか。



そういえば、本当かどうか分かりませんが、かつて遠洋漁業の漁師さんは長らく海に出ているためダッチワイフとして雌のエイを使い、それを「ヒメ」と呼んでかわいがったそうですね。恒温動物じゃなく変温動物ですよ、すごいですねえ~。

・・・・・。

ヒメ……?




エイヒレも美味しいですね!炙ってマヨ七味をかけて食べたいです。ビールを飲みたくなったのでそろそろ失礼いたします。

ではまた来週。

塩とたばこの博物館~たばこ編~

こんばんは、土曜担当のありこです。

ずいぶん前に塩とたばこの博物館の「塩」のフロアについて書きました。
塩とたばこの博物館

たばこフロアのレポートが未だでしたので本日掲載いたします。

博物館は2階が塩のフロア、3階がたばこのフロアという構造になっています。


3階へ上がるとすぐ、門のような物が聳え立ちます。続いて実物大のたばこの花が造花で再現されており、マヤやインカの煙草の歴史にまつわるものがいくつか展示されていました。

フロア中ほどに入ると、様々な沢山のパイプが展示されています。100本くらいはあるんじゃないでしょうか。吸うのにものすごい肺活量が要りそうな長~いパイプ、大理石か何かで精巧な顔が掘られたやたら重そうなパイプもありました。

ベネチアンガラスの綺麗なパイプ。

マッカーサーの写真でお馴染みのコーンコブパイプ。そして噛み煙草(これで何回分くらいなんでしょうね?)


そういえば、台湾へ行くと放射線状のネオンが街のあちらこちらにありますが、あれは「ビンロウ」という噛み煙草屋さんで、噛んでしばらくするとカーッと覚醒する感覚があるらしく長距離運転手さんがよく寄って買うそうですね。最近は規制でだいぶ減って来たと聞きましたが…レースクイーンの様なお姉ちゃんが売り子さんをしています。



博物館の話に戻ります。


世界中のたばこの可愛いパッケージがいろいろ。

江戸時代のたばこの生産風景や、浮世絵。

昔はよく見かけたけれど、今はもう希少になって来たたばこ屋さん。ブラウン管のテレビで昔のアイドルの映像が流れていました。昭和が大好きな私はこういう風景を見ると嬉しくなってしまいます。
最後に日本のたばこの歴史がずらっと壁一面、年代順に並んでいました。

明治時代のこのパッケージ…馬に羽根が生えておりますが、ペガサスでしょうか?「うまい」の文字がなんだか可愛いです。

良いことばかりを書いてもアレですので、正直に書きます。一つここで残念だなと思ったのが、何年か前、渋谷に博物館があった頃には戦争時代の展示物が「ハッ」とするほどに色味の無いパッケージ、兵士を鼓舞するための文言ばかりが並んでいました。戦前および戦後の色とりどりで可愛く楽しい絵柄とは程遠く、戦時中は恐ろしささえ感じる冷たい色合いだったのに、そのギャップがあまり感じられない展示に変わっていました。その部分のインパクトが「薄まった」印象でした。邪推かもしれませんが、何か大きな力でも働いたのでしょうか?それとも流行りの“忖度”でしょうか。ちょろっと戦時中は英語表記が禁止されたので商品名が変わった旨触れてはありましたが、その程度になっていました。

数少ない戦前戦後を感じるものの一つとして下記…第一次世界大戦の終戦記念のたばこだそうで「PEACE」その後また第二次世界大戦に突入するというのに平和、なんとも皮肉です。
チェ・ゲバラは『葉巻でも、パイプでも、休息の時の一服は孤独な兵士の偉大な相棒である』と言ったそうです。日本でも兵士のためのたばこは、慰問たばこと言われていたようですね。

前回も書きましたがJTさんは専売公社、たばこと塩はその昔、明治時代から昭和60年代まで国の専売品でした。昭和10年代にはヤミタバコが流行ったようで「ヤミタバコ消して文化の灯をともせ」「この味は闇のたばこで買えぬ味」などの文字が見受けられます。

日本初のメンソールは1938年の「さかえ」なのだそうです。

「今日も元気だ○○がうまい!」という決まり文句は1950年代のこの看板から生まれたのですね。

マルボロとクール 昔『“浮気のマルボロ、一途のクール”と言って、マルボロを吸う人は浮気性らしいよ』と当時付き合っていた人が言っておりましたが、その本人がマルボロの愛煙家でした。浮気を容認せよと言いたかったんでしょうか?けしらん、笑。
由来は「Men Always Remenber Love Because Of Romance Only」がマルボロの頭文字で「Keep Only One Love」がクールの頭文字だかららしいですね。

ちなみに私はたばこは吸いませんが、葉巻は一時期色々と集めておりシガーバーへも行きました。文章や映像、お料理だけでなく、時間も空気も味わうことにこだわっていた時期がありました。しばらくしたらあっさり飽きてしまい、もう10年以上シガーバーへも行っておりません。

たばこ・酒・珈琲…嗜好品は健康にあまり良くないと言われますが、如何せん生物は致死率100%、命を削りながらもその時その時を楽しんで生きている人、嫌いじゃないです。『無駄なように見えるものをどこまで許容しえるか…それが文化だ』と池波正太郎さんも言っていたそうです。

あ、でも副流煙は鬼の形相で「嫌い!あっち行け!」と言い放つかもしれません、笑。
それではまた来週。


10種類のバター食べ比べ

こんにちは。土曜担当のありこです。
今回は貴族らしく、それなりに時間とお金をかけ、身を挺したレポートとなっております。

原料が生乳と食塩のみの「有塩バター」を10種類、食べ比べしてみました。
あくまで個人的な主観による内容なため、メーカーの方々はどうかお気になさらないでください(笑)。

黄色いパッケージの雪印とか明治のバターは皆さん味もご存知だろうしあまりにもありきたりなため、食べ比べましたがあえてここには記載しません。

バターだけだと正直つらいのでそれぞれ少しだけ舐めた後に、VIRONのやたら美味しいバゲットや、モンタボーのジャポネ、雑穀クラッカーなども一緒に食べることに。

色についてのレポートは途中まで書こうと思っていましたがやめておきます。なぜかというと、ほんの少しの黄色味の違いはあるものの、全部オフホワイトだからです。ほら、この通り!
(ちなみに上記1枚目の写真は一番左の白いのがカルピスバター、真ん中のふたつがトラピスとよつ葉、右端がエシレ。2枚目の写真は左が小岩井、右が帝国ホテルです。)


さて、それでは個々のレポートに参りたいと思います。

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◆1つ目 よつ葉 パンにおいしい発酵バター

比較的手に入りやすい発酵バターですね。量は少ないですが、紙に包まれている訳ではなく容器がパンに塗りやすい形状です。
味と価格を考えるとすごくお買い得な気がして、企業努力かなと思います。


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◆2つ目 エシレバター

貴族な皆さんご存知、フランス産です。ブルーノートでも食べられる高級バター。
その辺のスーパーでいつも売っているバターは180g~250gで数百円も出せば手に入りますが、このバターはたった50gで600円近く!!つまり、グラム単位にすると10倍以上もする価格帯です。


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◆3つ目 カルピスバター

一番クリーミー!香りや塩気は上品で抑えめな印象です。バターというかクリームっぽくて、ゆるぎないファン層が居そうです。特撰らしく化粧箱に入っており、その分が価格に反映されているのか?さすがにエシレバターほどではありませんが、他のバターよりはだいぶお高め。450gで1,500円前後です。


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◆4つ目 リーガロイヤルホテル マイルドバター

ニュージーランド産です。黄色いパッケージのよく見かける国内の某バターと近い感じの味でした。固形だと少し油が主張するので、熱いパンに溶かして液状化したら美味しい部類かと思います。トースト向きです。


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◆5つ目 北海道乳業 北海道バター

シンプルなパッケージです。消費者に媚びないデザインに好感が持てます。これは塩分が断トツで強め!くせになる味なので一定のファンが居るかもしれません。


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◆6つ目 トラピストバター

このバターはベーシストの方に教えていただきました。缶バターっていうだけで既に素敵!修道院で作られているそうで、それもまた素敵。バタークッキーなども売っているそうで、修道女さんが作ったものと牧師さんが作ったものと味が違うという噂を聞きましたが本当でしょうか。さておき、クリーミーで香りや塩味もバランスが良く美味しいです。


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◆7つ目 神津 ジャージーバター

こちらも缶バターです。蓋の開け方がすごい。真ん中の写真のように缶の裏側に開け方が記載されているのですが、コインを使い、てこの原理で上下させて開けます。10円玉を差し込み上下させると、「パスッ」という音と共に蓋が開きました。味については、トーストか洋風料理など熱を加え液状にする方が向いている印象のバターでした。


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◆8つ目 小岩井 純良バター

瓶バターです。お歳暮などで目にすることも多い気がするこのバター。開けてみると…見てください、この美しい渦巻き!
価格もちょっと頑張れば買えるくらい、普段スーパーでよく目にするバターの倍程度の値段です。味も多くの人に好感を持ってもらえそうなバランス。


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◆9つ目 帝国ホテル 特選発酵バター

こちらも瓶バター。113gで900円超え。価格はエシレに届きそうなほど、なかなかお高めです。チャーン製法なのだそうです。
美味しいに決まっているといった感じです。セレブを味わいたい方にぴったり。日本人ならではの生真面目さ繊細さが感じられます。




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◆10!! 手作りバター


分離させる容器と生クリームで作ります。
塩味の濃さも後からいかようにも出来ます。手塩にかけるわけですからこちらはプライスレス?愛情が違います、笑。えこひいきしてアレンジバターを掲載します。
容器に生クリームを入れてブンブン振ります。
数分で簡単に出来上がります。
そのまま食べてみたりトーストに塗ってみたり。生クリーム感が健在、フレッシュさ満載な素朴な味です。
パセリやハーブを入れてお弁当のおかず、炒め物に。レモンピールやガーリックバターなど香りバターを作る人が多いようです。
ラム酒に数日レーズンを漬け、自家製ラムレーズンを作ります。
レーズンバターを作りました。冷凍庫で固めました。夏場に作るには向かない食材です。
レーズンを漬けたラム酒はホットミルクに入れて飲みました(もはやバター関係ない)。



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バターは冷凍可能なのがありがたいですね。


ハートマークまで付けといてアレな結論ですが、バターはやっぱり自家製より高級なものを買う方が美味しいです。

冒頭の繰り返しになりますが、評価は勝手な個人的主観によるものなのであしからず。
香りの強いもの、はたまたクリーミーなもの、皆さんそれぞれ好みが違うと思いますので何かの参考になれば幸いです。

それではまた来週!さようなら。

プロフィール

HN:
マンシー•カマラ
性別:
非公開
職業:
クレープ屋、ギター製作家、毒ガス管理業、台灣、ロボット職人
自己紹介:
はじめまして。
・石井(クレープ屋)
・栗山(ギター製作家)
・オマタ(毒ガス管理、散布業)
・うどん(ロボット職人)
Kロサワ楽器を自主退社した4人と
・ありこ(台灣)
・師匠(2017年8月20日脱退)
が加わり、日々様々な自己中話を投稿していきます。
動画も多数公開予定ですので乞うご期待!!

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